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1998 年度 実績報告書

反応ダイナミクスの量子制御に関する共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044054
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関東北大学

研究代表者

藤村 勇一  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90004473)

研究分担者 CHELKOWSKI S  sherbrooke大学, 化学科, 講師
BANDRAUK And  sherbrooke大学, 化学科, 教授
大槻 幸義  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40203848)
河野 裕彦  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70178226)
キーワード反応ダイナミクス / 量子制御 / コヒーレントコントロール / レーザー制御 / 偏光 / 核波束 / 電子波束 / フェムト秒化学
研究概要

新しい反応化学の研究領域である化学反応ダイナミクスの量子制御理論を構築することが本共同研究の目的である。今年度は、この目的遂行のために、第一に、多原子分子系の反応制御理論の構築をめざした。多原子分子として、遷移双極子モーメント・ポテンシャルが知られているHCNをとりあげた。この始めの研究項目に関して、日本国側から研究代表者藤村勇一が相手国研究室に6月に訪問し1週間滞在して、これまで独立に行なっていた反応制御理論の構築について相手国の研究分担者Bandrauk教授と討論を行なった。特に、レーザの偏光を制御パラメータにとることによって、反応をうまく制御できることがわかった。その研究結果は論文として、現在、THEOCHEMに印刷中である。
次に、第二の研究項目に関して、電子・核波束運動の相関効果の解明を単純な水素分子イオンを例にとりダイナミクスの計算を行なった。日本国側分担者の河野裕彦を相手国研究室に10月の1週間派遣した。強い超短パルスの照射によって、電子波束運動と核の波束運動が相関を持っていることが明らかにされ、断熱・非断熱相互作用の概念を用いて、その現象が説明されることを、相手国の研究分担者Bandrauk教授と討論を行ない明らかにした。
11月の2週間、相手国の研究者の一人であるChelkowski氏は日本を初訪問して、強いチャープパルスレーザー場中での分子ダイナミクスの理論的研究を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大槻幸義: "Quantum control of nuclear wave packets by locally designed optimal pulses" J.Chem.Phys.109・21. 9318-9331 (1998)

  • [文献書誌] 渡辺良樹: "Photon polarization effects on quantum control of isomerization of hydrogen cyanide" J.Mol.Structure(THEO CHEM). (印刷中).

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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