研究課題/領域番号 |
10044075
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
馬宮 孝好 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20022600)
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研究分担者 |
ADAMS Dwight フロリダ大学, 物理学科, 教授
TAKANO Yasu フロリダ大学, 物理学科, 教授
石本 英彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (60044773)
松下 琢 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00283458)
三浦 裕一 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30175608)
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キーワード | 固体ヘリウム3 / 空格子波 / 核磁気秩序 / 重い電子系 / ハルデンギャップ / マイクロケルビン |
研究概要 |
マイクロケルビン領域における秩序状態の研究を行ってきたが、そのうち主要な研究実績は次のごとくである。 1. 固体^3He核磁性の研究。表面における無秩序固体^3Heの核磁性による比熱を観測し、懸案の比熱異常の問題を解決した。高圧相固体^3Heに続いて、低圧相固体^3Heの核断熱消磁を行い低温における磁場-温度相図を作製し、固体^3Heの核磁性の知見を拡げた。これらの研究は名古屋大、フロリダ大双方で行い、互いに研究者が行き来して協力した。 2. 減圧固体げた3He中の空格子波。Rapid meltingの方法により減圧した固体^3Heの空格子波を観測する装置を完成させた。零点空格子波を観測するための装置の調整を行っている。 3. 銀及びタングステンの核磁気秩序探索を行っている。銀については35%のエントロピーで秩序状態を確認し、タングステンの磁気秩序は探索の過程にある。 4. CeCu_6、CeNi等重い電子系及びNINAZのハルデンギャップ物質の低温磁性。前者については超低温での帯磁率に大きい変化を認めたが、不純物による効果大きく、新たな磁性秩序は認められなかった。後者についてはハルデンギャップ物質の一次鎖の終端のスピンが1/2であることを確定し懸案の問題を解決した。 2,3,4の研究については名古屋大、フロリダ大のいずれかが主体となって研究を行い、他が討議等を通じて研究協力を行った。
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