研究課題/領域番号 |
10044081
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 紘 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (00026139)
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研究分担者 |
橋本 弘蔵 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (80026369)
長野 勇 金沢大学, 工学部, 教授 (50019775)
向井 利典 宇宙科学研究所, 教授 (60013695)
大村 善治 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (50177002)
岡田 敏美 富山県立大学, 工学部, 教授 (90008566)
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キーワード | Geotail / Polar / Wind / 計算機実験 / Type III Solar Radio Burst / Electrostatic Solitary Waves / Kilometric continuum / NEN |
研究概要 |
平成11年度は、まず電磁波に関しては、Geotail衛星で頻繁に観測される奇妙なスペクトル構造をもつType III Solar radio burstに関する到来方向探査から、そのスペクトル構造が惑星間空間での密度の非一様性を反映している証拠であるとの結論を得た。また、サブストームの時間発展とともにAKR(Auroral Kilometric Radiation)のスペクトル構造がどのように変化するかをGeotail、Polar、Wind衛星によって地上の地磁気観測と比較しながら解析を行い、AKRのスペクトル構造から極域への降りこみ粒子によるAKRの発生領域の時間変化をモニタすることができた。一方、Geotailで初めて観測されたKilometric continuumについても解析を行い、磁気赤道付近で頻繁に観測される事実についても明らかになった。一方、静電波に関しては、静電孤立波(ESW:Elctrostatic Solitary Waves)の統計解析を行い、そこから得られる波動の定量的な性質が計算機実験から提示されていた発生メカニズムから予測されるポテンシャルの深さ、およびその幅などの物理量と非常によく一致することが明らかになった。また、その伝搬方向解析から、ESWの発生ポイントが、Near earth neutral line付近に存在する有力な手がかりを得た。また、狭帯域静電波(NEN:Narrowband Electrostatic Noise)についてもその発生がPolar rain electronであるとの観測結果も得ることができた。
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