研究概要 |
本年度は、(^3He,t)反応に伴う、原子核のスピン励起の研究として以下の課題研究を行なった。 1. 神岡での,ニュートリノ、τニュートリノの間にニュートリノ振動があるとの報告を受け、太陽ニュートリノ問題は新しい段階に入った。新しい太陽ニュートリノ検出器として考えられてぃる^<176>Yb,^<160>Gdの太陽ニュートリノの検出効率を求めるために、^<176>Yb(^3He,t)^<176>Lu、^<160>Gd(^3He,t)^<160>Tb反応実験および校正実験として^<164>Dy(^3He,t)^<164>Ho反応実験を行ない、その実験結果の詳細な検討を行なった。 2. 荷電交換反応による原子核のスピン巨大共鳴、特にアイソベクトル型モノボール共鳴の探索をオランダ、日本両国で行なった。 3. 二核子衝突による制動ガンマ線発生過程 4. 太陽ニュートリ検出原子核^<71>Gaのニュートリ吸収断面積の研究 5. (t,^3He)の高分解能測定と(He,t)反応による鏡映対称原子核の研究 また、今後の研究課題である原子核の高励起状態からの陽子、ガンマ線崩壊の研究についてもオランダ・日本両国での実験研究に目度がついた。現在、理論家の協カも得て着実な研究成果達成にむけた活動が行なわれている。
|