研究分担者 |
西山 孝 京都大学, 大学院・エネルギー科学研究科, 教授 (70026227)
増田 昌敬 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50190369)
山冨 二郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70107548)
山口 伸次 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (00231655)
佐々木 久郎 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (60178639)
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研究概要 |
地球温暖化の主要因と考えられているCO_2の排出量削減対策の1つの方法として期待されている海底下帯水層へのCO_2貯留システムの確立を目的として,帯水層内に圧入されたCO_2ガスの流動及び蓄積挙動のシミュレーション,ハイドレート生成による地層の自己閉塞機構,CO_2圧入による地層破壊機構,海底下帯水層へのCO_2貯留システムの信頼性,及び経済性の評価に関する共同研究を国外共同研究協力者を含めて実施した。とくに,秋林,佐々木,ジャヤデワン,山冨,増田の5名はカルガリー大学を訪問し,共同研究協力者のカルガリー大学Bishnoi教授の実験室においてCO_2ハイドレートの生成実験を行うとともに,これまでの研究成果と深海掘削プログラムに基づいてCO_2圧入サイトの検討及び貯留システム経済評価,並びに今後の研究の展開について検討した。また,その後アメリカのソルトレーク市で開催された「ガスハイドレートに関する国際会議」においては研究成果の発表を実施するとともに,共同研究協力者Bishnoi博士,Goldberg博士およびEnglezos博士との会合を持ち,CO_2貯留システムの最終的な検討と資料収集を行った。一方,国内においては,地質研究所・小出と海底下帯水層のモデル化について,また京都大学・西山とはCO_2貯留システムの経済性についての研究打ち合わせを実施した。以上の各研究と議論・検討の実施したまとめとして,全体的なCO_2貯留システムのフィールド適用性が高いものの,海洋底を含む環境への影響評価が不可欠であり,今後の継続研究と相互の研究成果の交流が必要であることが合意された。
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