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1998 年度 実績報告書

高ベータ・低q領域におけるコンパクトトーラス配位の相互関係の解明と最適化

研究課題

研究課題/領域番号 10044128
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関東京大学

研究代表者

小野 靖  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (30214191)

研究分担者 植田 善延  東京大学, 大学院・工学系研究科, 日本学術振興会特別研
スダーン ラビー・N  コーネル大学, 電気工学科, 教授
ヤマダ マサアキ  プリンストン大学, プラズマ物理研究所, 主任研究員
ジイ ハンタオ  プリンストン大学, プラズマ物理研究所, 研究員
ペン マーチンM  プリンストン大学, プラズマ物理研究所, 主任研究員
キーワード球状トカマク / 逆転磁場配位 / スフェロマック / 第2安定化領域 / 高ベータ化 / 低qトーラスプラズマ / コンパクトトーラス / 球状逆転磁場ピンチ
研究概要

今年度は、1)球状トカマク(ST)の発展形態としてのST-FRC(逆転磁場配位配位)中間領域の発見、2) 1)を受けたNational Spherical Torus Experiment(NSTX)に対する日米共同実験計画の策定と初放電の成功、3)東京大学におけるIAEA-Techinical Cometee Meeting(TCM)の開催によるSTの理解の進展など、極めて大きな進展があった。まず小野ら主要メンバーがプリンストン大学で会合し本共同研究の主要課題として1)を位置づけ、東京大学TS-3装置においてスフェロマック合体によって生成したFRCに後からトロイダル磁場を印加するという独創的な超高ベータ STの生成法を開発した。米国からPeng, Ji, Ono,Yamadaらの招聘を行ってこの手法をさらに詳細に検証し、当初の目論見通り、STの超高ベータ化のためにはST-FRCの中間領域が極めて魅力的であることが結論された。FRCに外部磁場を加えたSTは、超高ベータトカマクに特徴的な反磁性を有し、ベータ値は60-70%に達することが判明した。STとしてはじめてバルーニング不安定に対する第2安定化領域に入ったことが指摘されている。この成果はIAEA国際会議で共同研究発表を行った他、現在小野、桂井とPeng、 Onoらで策定中の2)のプリンストン大学の大型ST装置NSTXでの日米協力の主要実験テーマとして盛り込むことを合意するに至っている。NSTXは建設を終了して2月に初放電に成功している。また、共同研究の成果を受けた国際会議として我々は3)のIAEA-TCMを東京大学山上会館で主催した。STからFRC、スフェロマックまでほとんどのコンパクトトーラスの研究を一同に集めて、まさに本共同研究のテーマであるコンパクトトーラスの相互関係とその特性を生かした最適化について理解を深めることができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Ono et.al.: "Merging Formation of FRC and Its Application to High-Beta ST Formation" Fusion Energy 1998. (掲載予定).

  • [文献書誌] M.Inomoto,Y.Ueda.Y.Ono et al.: "High-Power Initial Heating of Compact Torus by Means of Merging Effect" Fusion Energy 1998. (掲載予定).

  • [文献書誌] 井 通暁、小野 靖: "TS-3装置における駆動型磁気リコネクション機構の実験的解明" プラズマ・核融合学会誌. 75・3(掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] 小野 靖・井 通暁: "プラズマ合体を用いた磁気リコネクション室内実験" プラズマ・核融合学会誌. 75・4(掲載予定). (1999)

  • [文献書誌] 松山智文・小野 靖: "縦磁界勾配を加えた磁力線再結合現象" 電気学会論文誌A. 118-A・10. 1188-1189 (1998)

  • [文献書誌] Y.Ono et.al.: "New Relaxation of Merging Spheromaks to a Field-Reversed Configuration" Nuclear Fusion. (掲載予定).

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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