研究分担者 |
BRUNCELL P.K スウェーデン王立アルフベン研究所, 博士研究員
BRZOZOWSKI J スウェーデン王立アルフベン研究所, 博士研究員
DRAKE J.R. スウェーデン王立アルフベン研究所, 教授
森川 淳二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70192375)
小川 雄一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90144170)
|
研究概要 |
これまで,強い自己磁場を有する内部電流系トロイダル放電プラズマ中では,磁場構造の自己組織化現象が観測されてきている.本計画の研究目的は,その過程に伴うイオン・電子の運動論的応答を,異なる外磁場を持つULQプラズマ(東京大学),OHTEプラズマ(スウェーデン王立アルフベン研究所),RFPプラズマ(同左)において実験的に比較し,その基礎物理過程を明らかにすることである.研究計画第1年度に得られた成果は以下の通りである. 1. ULQプラズマ(東京大学)において,プラズマ内部電流分布の測定をロゴスキィーコイルと静電型電子エネルギー測定器を用いて行った.一方,計算機において,電流分布非一様化(フィラメント化)がもたらすプラズマ電流の時系列信号特性を数値的に求めた.この結果と,上述の測定器から得られたプラズマ電流信号の時間変化を比較・検討し,両者の間に高い相関が見られることを示した.これは,ULQプラズマ内で予測される電流フィラメント化現象に対する最初の検証実験である. 2. 本計画の研究分担者,スウェーデン王立アルフベン研究所ブロソソウスキィー博士を東大へと招聘し,RFPプラズマ実験におけるこれまでの研究成果,特にロックトモード,及びそれに対する抵抗性シェルの効果について議論した.また,現在当地で行われている実験装置の改良工事の進展具合,及び新装置のハードウェアーに関してご説明を頂き,相手側RFPプラズマで行う電流フィラメント化実験の日程に関して相談した. 3. スウェーデン王立アルフベン研究所へ上記ロゴスキィーコイルを持参し,当地の研究分担者と新装置との適合状況について検討した.その結果,新RFPプラズマ実験装置においても同一コイルが適用可能であることを確認するとともに,当地での共同実験を平成12年1月に実施することで暫定的にマシンタイムを確保した.また,ULQプラズマでの電流フィラメント化実験の結果を当地の研究分担者に報告し,その内容について議論した.
|