研究概要 |
本研究では,乳房X線像の計算機支援診断(CAD)システムの開発に長年取組んできた本学と米国シカゴ大学の研究グループが,互いに情報を交換することにより,CADシステム開発を加速することを目的とした.本年の実績としては以下のようである. 平成11年10月2日-10月9日 シカゴ大学グループ来日 平成12年2月12日-2月17日 本学グループ R2 Technology 社訪問 平成11年10月のシカゴ大学グループの来日に際しては,国立がんセンター中央病院,富士写真フィルム宮の台技術開発センターにて講演会を開催し,前者では一般にも広く周知して公開した.講演内容は,シカゴ大学グループの最新研究活動についてであり,工学的側面と臨床的側面(放射線医学の立場から)の両面より講演とそれに基づく質疑応答を行い,参加者の好評を博した.一般公開の講演会以外では,本学にて双方のシステムの紹介と臨床評価の結果について披露し,システム性能の十分でない部分を中心に,意見交換を行なった.また, R2 Technology 社への訪問では,実際に市販されているシステムについて,その臨床評価の結果を中心にしたシステム性能やシステム開発の体制についての調査を実施した.
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