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1998 年度 実績報告書

非鉄金属人工資源の分離・精製に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044145
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関名古屋大学

研究代表者

興戸 正純  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (50126843)

研究分担者 魏 大維  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 非常勤研究員
黒田 健介  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (00283408)
市野 良一  名古屋大学, 工学研究科, 講師 (70223104)
キーワードリサイクル / ソフト水溶液プロセス / 非鉄人工資源
研究概要

本研究では,人工非金属資源からの金属の回収に関する研究を中国(東北大学,中南工業大学,長春応用化学研究所)の研究者らと共同で行っている.
平成10年度は代表者らが,中国の共同研究者らの研究機関を訪問し,中国における金属リサイクルの現状,人工金属資源の性状などを調査し,ソフト水溶液プロセスを用いる手法の適用性について討論を行った.また,日中溶融塩国際会議,第4回アジア太平洋表面処理国際会議に出席し,溶融塩中における金属の賦存状態,機能化された表面処理製品の分離性・リサイクル性について調査を行った.さらに,中国研究者(赫,張,鐘)らを招聘し,研究経過についての研究会を催した.
金のみを選択的に溶解し,Ni,Cu,Fe,Agなどを溶解しないソフト水溶液プロセスついての新しい知見が得られ,従来法の王水,シアン浴などを用いた場合よりも,はるかに環境に優しいアルカリ性チオ尿素浴が有効であることがわかった.この浴は,チオ尿素,亜硫酸ナトリウムを主成分としたもので,金の選択的溶解性に優れたものである.また,この浴より溶出した金属イオンは,電解により採取可能であることが明らかとなった.
水溶液を用いたWC基趙硬合金成分・マトリックスの分離回収ができることが判明し,回収したマトリックスおよびWC粒子は再びWC基趙硬合金の作製に使用可能であることが中国側研究者から報告された.
自己伝播燃焼法(テルミット反応)により,Cr,Ta,Tiなどの酸化物スクラップから炭化物,窒化物などの合成が中国内の大学などのプラントで実施され,そのメカニズムについて討論を行った.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2014-01-22  

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