研究課題/領域番号 |
10044154
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
木実 新一 GMDーIPSI情報技術研究所, 研究員 (70234804)
MOHANIA Muke 南オーストラリア大学, 計算機科学科, 講師
RUNDENSTEINE エルカ ミシガン大学, 計算機科学科, 助教授
KOTAGIRI Ram メルボルン大学, 計算機科学科, 教授
NEUHOLD Elic GMDーIPSI情報技術研究所, 所長
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キーワード | 協調作業 / 動的環境更新 / 協調トランザクション処理 / マルチメディアデータベース / データウェアハウス / データベースビュー / 仮想オフィス / 遠隔教育 |
研究概要 |
使いやすい協調型システムを構築するには、各ユーザーの作業環境に対し、状況に応じた動的更新をサポートすることが不可欠である。それにむけて今年度はまず仮想オフィスを応用例とした動的環境更新メカニズムの設計を行った。 協調型システムにおけるトランザクション(協調トランザクション)は、従来(非協調)型システムでのそれに比べてより細密、柔軟な処理を要求する。我々は協調型と従来型のトランザクションが混在する状況での処理手続きに関し、新しい手法を開発した。 協調型システムにおいては各ユーザーはシステムが持つデータ全体(ベースデータ)のうち、自分の作業に必要な部分(ビュー)のみを持つ。ベースデータ管理の手法として近年データウェアハウスが有力視されている。我々は本研究のシステムへの応用という観点から最新の技術動向の調査を行い、併せてコミュニティに対し今後の研究方針についての提言を行った。また、ビューを用いるシステムにおける中心的課題であるベースデータ更新に伴うビュー更新の処理問題について、従来解法を効率で上回る新解法を開発した。 協調型システムにおいて各ユーザーの動作履歴を記憶参照することは、一般にセキュリティやシステム改善に有効である。また、とりわけ遠隔教育システムにおいては・教師の講義の再生による復習を可能にする・生徒の動作履歴のチェックによる学習達成度評価を可能にする、というようにアプリケーションの目的に大きく関わっている。今年度我々はハイパーメディアを用いたシステムにおける動作履歴ビュー機能の設計および実装を行った。
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