研究分担者 |
大津 政康 熊本大学, 工学部, 教授 (80109016)
堀 宗朗 東京大学, 地震研究所, 助教授 (00219205)
星谷 勝 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30061518)
本城 勇介 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10251852)
古田 均 関西大学, 総合情報学部, 教授 (70109031)
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研究概要 |
既存構造物の耐震性を評価するためには,構造物の構成要素である鉄筋やコンクリートの腐食状態のみならず構造物全体としての劣化状態を精度良く調査する技術が不可欠である.また,地盤を含む構造物基礎系の強度特性を把握するための調査手法の開発も必要である.調査技術は簡便でかつ廉価であることが要求される.そこで、土木・建築分野ですでに提案されている方法に加え,光ファイバー計測技術,ひずみ記憶型センサー,従来の加速度計ならびに速度計等を利用した構造動特性の実時間計測システムを開発した.さらに,CCDカメラやアコースティックエミッションン計測装置を利用したクリート構造物や鋼構造物の非破壊検査の新しい技術について研究した.構造物直下の地盤特性や土構造物の経年変化を計測するための調査技術を開発するために光ファイバーを利用した地盤内多点動的ひずみ計測システムを開発した. 研究を推進するにあたり、日米における構造物のヘルスモニタリングの現状を把握すること、必要とされる研究領域などの情報交換を行うために、日本側で毎年1回のセミナーを開催し、日米共同のワークショップを毎年1回開催した。日本側は強震時における構造物損傷度の実時間把握システムの開発を主体し、米国側は構造物の経年的な劣化モニターシステムの開発を主体とした。なお、構造物の非線形応答特性を同定するためのシステムソフトは共通で利用できるので、両国で共同して新しい概念に基づいたアルゴリズムを開発した。
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