研究分担者 |
生田 幸士 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90212745)
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
安田 秀幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60239762)
南埜 宣俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30116107)
黄地 尚義 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00089880)
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研究概要 |
本研究は,工学の分野で国際的に活躍できる創造的人材の養成法と評価法をさぐると共に,試行してその教育効果とそれを一般化した場合の問題点を明らかにすること,また,このような創造性教育を含む工学教育プログラムの米国等における実態と具体的評価法を明らかにし,工学教育認定の参考にすることを目的としている。 本年度は,初年度であり,まず米国における実態調査として,スタンフォード大学ジョージア工科大学,カリフォルニア大学,アラバマ大学などにおける現状と動向について調査した。また,平成10年11月23,24日に大阪大学で「創造性・国際性エンジニア教育に関する国際ワークショップ」を開催した。本ワークショップには,米国スタンフォード大学,ワシントン大学,スエーデン王立工科大学,ノールウェー科学技術大学など,この分野で先端的教育を行っている著名な教育者9名と国内各大学,企業の参加者約30名を得て有意義な会議を行うことができた。 さらに,スエーデンボルボ社の技師の協力を得て,スエーデン王立工科大学,大阪大学,フランス工科大学の学生3人でチームを組ませ,宇宙ロケット用水素ポンプの設計・開発プロジェクトを実施し(インターネット利用),効果的な教育方法となる可能性があることが分かった。また,東京科学技術大学では,スタンフォード大学での設計プロジェクト演習に学生を参加させ(インターネット利用),これも効果的であることが分かった。ただ,米国学生との共同教育ではセメスター制の相違が今後のネックとなりそうである(米国のクォーター制では2.5カ月程度で1科目終了するのに対し日本では半年必要)。
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