研究課題/領域番号 |
10044157
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大中 逸雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00029092)
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研究分担者 |
安田 秀幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60239762)
南埜 宜俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30116107)
黄地 尚義 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00089880)
生田 幸士 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90212745)
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
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キーワード | 工学教育 / 国際性 / 創造性 / Project-based Learning / 評価 |
研究概要 |
スタンフォード大学日本センター(京都)に学習に来た同大学工学部の学部学生9人(2,3年生)と大阪大学大学院工学研究科の博士課程後期学生3人で合計5つのチームを組ませ、各チームに日本企業1社をつけ、その企業でうまくいけば利用できる開発テーマをもらい、プロトタイプまで作成するプロジェクト課題学習を実施した。また各チームには、米国在住の人をコーチとしてつけ、電子メールで学生の相談に乗ってもらった。 日本人学生とスタンフォード大学生の違いや、このようなプロジェクト学習の利点、欠点、今後の課題等について調べた。その結果、このような学習は、英語でのコミュニケーション能力、実用的な創造性発揮のきっかけ、学習意欲の増大、異文化の理解等種々の利点があること、一方、テーマの良し悪しで結果や効果が大きく変わる、企業を見つけ世話をするのがかなりの負荷になること、従来の講義とは異なる指導力が教員にも必要となるなどのことが分かった。なお、企業、学生からは非常に良い教育方法であるとの評価を得た。また、英語が主要言語であったせいもあるが、スタンフォード大学の学生の方がいろんな意味でより積極的で、2、3年でありながら日本人の博士課程学生と対等に仕事をし、短時間で、知識を自己学習していくことが分かった。 この他、文献やメール等で、創造性教育を含む工学教育プログラムの米国およびヨーロッパにおける実態と具体的評価法を明らかにし、工学教育アクレディテーションの参考にした。 また、本年度は最終年度であるため、3年間の成果をまとめた。
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