研究課題/領域番号 |
10044157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大中 逸雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00029092)
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研究分担者 |
安田 秀幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60239762)
南埜 宜俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30116107)
黄地 尚義 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00089880)
生田 幸士 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90212745)
福田 収一 東京都立科学技術大学, 工学部, 教授 (90107095)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 工学教育 / 国際性 / 創造性 / Project-based Learning / 評価 |
研究概要 |
(1)米国およびヨーロッパにおける工学教育プログラム、創造性・国際性教育と評価法の実態調査を行った。その結果、米国、ヨーロッパの方が日本より、国際的に活躍できる創造的人材育成の教育が進んでいること、また、学習の評価もより進んでおり、教育の質の保証や認定制度に関する意識や制度も進んでいることが明らかになった。特に参考になったのは、北欧における教育で、(a)期末試験やレポートを外部の試験委員も採点し、その結果が優先される、(b)デンマークのオールボルグ大学では、1500以上の常時使用できる小部屋を用意し、1年生時からグループに分かれて1学期(半年)ごとにプロジェクト(Project-based Learning-PBL-)を実施している、(c)教員からの講義による知識伝達ではなく、自己学習により、知識を吸収すると共にその応用をプロジェクト等で学習している割合が年々増している、(d)工業界と連携した教育が増えている、ことなどである。 (2)米国、ヨーロッパ,日本の学生から構成される国際的チームと企業の協力による製品開発に基づく教育を試行した。その結果、この種のPBL教育が、学習意欲の向上、英語でのコミュニケーション能力の養成、応用力、創造性の教育などに効果的なことが分かった。 (3)1998年11月23、24日に大阪大学で、国際ワークショップ「Education of Creativity and Inter-national Working Ability in Engineering」を開催した。米国から6名、ノルウェーから2名、スエーデンから2名、日本から8名の発表があった。参加者は約30名と、こじんまりした会議であったが、意見交換が十分にでき、非常に参考になった。 (4)この他、種々の教育方法、教育の認定方法について調査し、日本技術者教育認定制度の基準作成、推進に役立てた。
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