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1998 年度 実績報告書

バングラデシュにおける地下水のヒ素汚染機構の解明および安全な水供給システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10044168
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関宮崎大学

研究代表者

横田 漠  宮崎大学, 工学部, 教授 (90037888)

研究分担者 AHMED M.F.  バングラデシュ工科大学, 土木工学部, 教授
RAHMAN Md.H.  バングラデシュラジャヒ大学, 地質鉱山学部, 教授
田辺 公子  宮崎大学, 機器分析センター, 講師 (00179805)
秋吉 康弘  宮崎大学, 農学部, 助教授 (30041031)
瀬崎 満弘  宮崎大学, 工学部, 助教授 (80136803)
キーワード地下水砒素汚染 / ガンジスデルタ / バングラデシュ
研究概要

1. ボーリング試験およびコアサンプルの砒素含有量と砒素溶出量
ボーリング試験(70m 深さ)をバングラデシュ・シャムタ村で行った結果、地表面から 7mの深さまでは粘土層で、それ以深は砂層という地層構造が確認された。砒素の含有および溶出試験結果から、粘土層に多くの砒素が含まれるものの砒素の溶出量は両者で大差はないことが分かり、粘土、砂層のいずれもが砒素溶出に関与していることが推定された。
2. 地下水流動
シャムタ村の井戸の水位を計り、地下水流動を調査した。地下水は北から南に向かって流れ、南部で滞留している様子がうかがえられた。滞留部分は砒素の高濃度汚染ゾーンと一致しており、地下水の還元環境が砒素の溶出に影響している可能性が高いことが分かった。
3. ため池の水質
シャムタ村でため池水を浄化して飲料水として使うための水質調査を行った結果、低濃度の砒素の存在が確認された。その原因調査を行った結果、砒素を有する池は青こが発生しているなど池底の嫌気状態が大きく関与していると思われた。また、粘土層からの砒素溶出と井戸水からの排水(砒素含有)の流入も考えられた。今後の研究課題である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田中里歩: "ガンジスデルタ地域における地下水砒素汚染の実態とその考察" 土木学会第53回年次学術講演会講演概要集. 134-135 (1998)

  • [文献書誌] 田辺公子: "シャムタ村ボーリング試料中の砒素濃度" 第3回アジア地下水砒素フォーラム. 43-46 (1998)

  • [文献書誌] 横田 漠: "シャムタ村におけるため池の砒素汚染調査とため池水の飲料水利用のための浄水装置" 第3回アジア地下水砒素フォーラム. 73-76 (1998)

  • [文献書誌] 廣木峰也: "バングラデシュにおける地下水砒素汚染の機構について" 平成10年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 860-861 (1999)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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