研究概要 |
Webの展開と共に,Internetなどの分散環境上で企業データベースをアクセスする傾向が高まってきている。このようなデータベースアクセスは効率的にまた安全に達成される必要がある。本研究では、これまでのCGIベースの制限された方法ではなく、Javaの持つWebへの適用性と、効率や安全性を高めうる十分なネットワークプログラミング能力を活かした分散データベースアクセスの方法論の開発を目的とする。 分散データベースモデル化は、研究開発の重要な課題である。なぜなら、航空管制やファクトリオートメーション等のソフトウェアの自動化に対する、重要で難しい適用領域に多大なインパクトを与えるからである。この課題についての関連研究は、ほとんどの場合、静的で予想可能な振る舞いに限定されている。国内の大学、研究所、企業では、分散システムデータベースの動的なモデルに関連した研究はまだ新しい分野であり、分散情報システムのモデル化をより現実のものにするには、なお多大な研究を必要とする。 この研究プロジェクトの必要性を出来た成果は、Internet,Webの展開と共に、Webを基本とした企業データベースアクセスの傾向が高まってきた。また、動的・視覚的なWebページの作成だけでない異種環境におけるデータベースシステムへのJavaの適用性の模索が急務であった。現在、Webを基本とした企業データベースアクセスはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)サーバとCGI(Common Gateway Interface)プログラムを介して行われた。この方法では,(i)アクセス集中時のサーバでの通信輻輳,(ii)セッション中の持続したコネクション維持の不能性、(iii)ユーザアクセスの安全性の欠如、(iv)動的グラフィック表示の欠如などの問題があり、これらを解決する必要があると分かりました。 出来ました成果はユーザ(企業)に対しては、現在のCGIベースの分散データベースに比較して、アクセス効率や通信効率のよいデータベースの構築と同時に,安全性の高いデータベースアクセスが提供された。また、ソフトウェア工学の立場からは、分散オブジェクト指向パラダイムによる分散データベースアクセス方法の確立という意味で、プログラム開発方法論の展開に寄与することが分かりました。
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