1.高密度励起効果による発振モード数の制御と単一周波数発振の実現と熱レンズ効果を利用した安定横モード発振のための設計論の構築 2.非線形利得やレーザ下準位原子の量子干渉に基づく非線形モード結合効果の顕在化とそれらに基づく動的不安定性の発現の理論および実験的検証 3.LD励起光により励起された電子がレーザ上準位へ非放射遷移する過程で放出されるフォノンによる散乱が起源と推察される誘導ラマン発振をNd系レーザで観測。発光波長は1.5μm付近に現われエルビウムドープ光ファイバー増幅器と適合 4.ドップラー帰還変調によるマイクロチップレーザアレーでのカオス同期現象の観測と理論的再現。非同期から同期カオスへの遷移領域で位相スクイーズ状態(振幅は無相関、位相に強い相関)が生ずることを発見 5.光帰還マイクロチップ固体レーザでの位相ゆらぎに起因するランダムカオス的バーストの発生と反位相ダイナミクスの観測ならびにシュミレーションによる再現。周波数シフト帰還レーザ系での量子雑音誘起秩序化の発見と理論的検証 6.多モード内部第二高調波で問題となる動的不安定性(グリーンプロブレム)を回避した多重遷移同時発振緑色レーザの開発とテラヘルツ波発生への応用可能性の指摘 7.LD励起マイクロチップ固体レーザでの自己光混合変調効果を利用した、驚異的感度を有する運動方向弁別型速度計測・振動計測の実現およびイメージングへの応用
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