研究課題/領域番号 |
10044180
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
梅津 光生 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90132927)
|
研究分担者 |
藤本 哲男 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 助教授 (50267473)
|
キーワード | 溶血 / せん断応力 / In vitro試験 / 数式モデル / 血しょう遊離ヘモグロビン / エネルギー散逸 / レイノルズ応力 / 可視化実験 |
研究概要 |
より高度化される人工臓器の開発研究において、血液接触面に対する最適な材料の選択方法、適切の設計方法、最適な製造方法を確立することが、本調査研究の目的である。その目的達成のために、研究を組織する3人のメンバーが血液循環実験、流れの可視化実験、流体挙動の数値解析を行い、それぞれのデータの比較検討を行った。表記の目的に対して、今年度は3つの調査研究を実施した。 1.イギリスにおける人工臓器性能評価機関への訪問 シェフィールド大学はヨーロッパの人工臓器性能基準策定に貢献した施設であり、現在も耐久試験、物理・化学的試験など幅広く行っている。そこの研究者との討論の中で、流れの挙動解析のいかなる指標が性能評価に最も有効かが明らかになってきた。 2.ソウル国立大学における人工臓器の性能評価法のデータ取得 人工弁を独自に開発し、それが人工心臓にどのように取り付けるのが適切かというテーマを中心に研究が行われており、その現在の調査を行った。 3.米国ピッツバーグ大学におけるミーティング・実験 お互いの今までの研究成果について説明した後、両者の合意した方法で新しい溶血実験を行い、そのデータが再現性が高く、また解析結果ともよく合致することを見出した。
|