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1999 年度 実績報告書

マニラ首都圏の地震防災関連情報の総合化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044181
研究種目

基盤研究(B)

研究機関関東学院大学

研究代表者

あべ木 紀男  関東学院大学, 工学部, 教授 (60064094)

研究分担者 正木 和明  愛知工業大学, 土木工学科, 教授 (90078915)
荏本 孝久  神奈川大学, 工学部, 助教授 (90112995)
松田 磐余  関東学院大学, 経済学部, 教授 (60087145)
志知 龍一  名古屋大学, 理学部, 教授 (50022596)
前田 直樹  関東学院大学, 工学部, 助教授 (40192744)
キーワードマニラ首都圏 / 地震防災 / データベース / ブーゲー異常図 / 常時微動 / 地震観測 / 地盤区分図 / サイスミック マイクロ ゾーネーション
研究概要

1999年度は、以下の研究を実施した。
1.GISデータベースシステムにより、フィリピン大学交通研究センターの作成したメトロマニラの地図データをもとに、バランガイ境界図を作成し、人口分布のデータベースを作成した。松田磐余による表層地盤の地盤区分図とMa.Leonila Bautistaによる過去の地震の震央分布を地図データ化した。また、地図のメッシュ化を行い、危険度評価へのつながりの準備をした。
2.1998年度観測したマニラ首都圏中心部の重力観測のデータについて地形補正した上でブーゲー異常図を作成し、マニラ首都圏のマクロな地下構造を推定した。更に首都圏の北部、南部の観測を行い首都圏全域をカバーするデータを得たので、次年度にはより広い範囲での地下構造推定を行う。
3.建物については、前年度の分を加えると、50棟ほどに達する常時微動観測をおこない、中低層から高層に至る建物の固有周期、減衰定数を測定した。
4.地盤の常時微動観測を、既に完了しているマニラ首都圏の中心部に加えて、北部、南部に観測範囲を広げ、地盤の震動特性の推定を行った。観測点は過去の分を除いて、500点を超えた。これらは、データの収集ができていない地域について、表層地盤区分図に代えて、一様な精度のサイスミックマイクロゾーネーションを行う資料となるものである。
5.1997年来設置している地震計によるマニラ首都圏における地震観測を本年も行い、地震域ごとに地震動のスペクトル形状の比較を行ったところ、地震動に震源特性、伝播経路等の違いによると思われる地域性が見られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小室俊一郎、柳川克弥、あべ木紀男: "フィリピンマニラ首都圏における常時微動観測による建物の振動特性の評価"日本建築学会学術講演梗概集. B-2. 1078-1079 (1999)

  • [文献書誌] 大沼万孫、山田守、菊池敏男、あべ木紀男: "地図のメッシュ化について(マニラ首都圏の場合)"1999年度関東学院大学工学部研究発表会講演論文集. 45-46 (1999)

  • [文献書誌] 茂原悟朗、松田磐余、あべ木紀男他: "マニラ首都圏の地震関連情報のGISによるデータベース化"1999年度関東学院大学工学部研究発表会講演論文集. 47-48 (1999)

  • [文献書誌] 藤沢光伸、柳川克弥、小室俊一郎、あべ木紀男: "常時微動観測によるマニラ首都圏の建物振動特性の推定"1999年度関東学院大学工学部研究発表会講演論文集. 49-50 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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