• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

タイ国・アユタヤ遺跡の保存修復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044186
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京国立文化財研究所

研究代表者

西浦 忠輝  東京国立文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, 室長 (20099922)

研究分担者 朽津 信明  東京国立文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, 主任研究官 (50234456)
松本 修自  東京国立文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, 室長 (80099960)
斎藤 英俊  東京国立文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, センター長 (30271589)
石崎 武志  東京国立文化財研究所, 保存科学部, 室長 (80212877)
二神 葉子  東京国立文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, 研究員 (10321556)
キーワード文化財 / タイ国 / アユタヤ遺跡 / 保存修復 / 国際協力
研究概要

・ラチャブラナ寺院に設置した無電源(電池稼働)自動環境計測システムにより環境条件(大気温度、大気湿度、雨量、日照強度、レンガ表面温度、レンガ内部温度)の計測を継続的に進めており、1999年のデータの解析処理を行った。その結果、1年中最高気温が30℃を超えること、雨は雨季の末期に多く、短時間に集中して降ることなどが明らかとなった。
・マハタート寺院近くの一角に設置したレンガ造柱を用いたシミュレーション実験を継続的に行った。構築柱の含有水分量と土中の水分量および地下水位の変化を測定し、その結果を解析中である
・マハタート寺院近くの一角の特にレンガの劣化の激しい部分において、詳細な観察と含有水分の変化についての測定を継続的に行っている。また、この部分における水分の動きについて、コンピュータによるモデル解析を行い、部分的に水分量が高まることが確認された。この現象を防止するために上層部分を撥水処理することを検討中である。この目的のために、マハタート寺院内に新たに実験用レンガ構築物を造り、水分センサーを取り付けての測定を開始した。
・来年度にマエナンプルエム寺院の修復パイロット事業を行うべく、各種の調査を行った。特に当初の漆喰が残っている獅子像の保存方法について検討し、防水性漆喰による保存法をテストする予定である。
・アユタヤ遺跡において今までに行われた保存修復対策についての資料収集と追跡調査を行っている。
・関連調査として、スコータイ遺跡および東北部のクメール石造遺跡の劣化と保存修復についての調査も行った。また併せて、関連の文献資料等の収集も行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 西浦忠輝: "タイ国石(レンガ)造遺跡の保存修復"第6回国際文化財保存修復研究会報告書. 39-49

  • [文献書誌] Nobuaki Kuchitsu: "Salt Weathering of the Brick Monuments in Ayutthaya, Thailand"Proceedings of the Seminar on Thai-Japan Cooperation in conservation of Monuments in Thailand. 47-72

  • [文献書誌] Takeshi Ishizaki: "Numerical Analysis of the Regime of Historic Brick Buildings and Monuments in Thailand"Proceedings of the Seminar on Thai-Japan Cooperation in conservation of Monuments in Thailand. 73-87

  • [文献書誌] 石崎武志: "タイ国アユタヤの歴史的レンガ造建造物中の水分移動解析"保存科学. 38. 154-163

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi