研究分担者 |
松岡 啓介 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (70023736)
本島 修 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60109056)
藤原 正巳 核融合科学研究所, 所長 (10023722)
山田 弘司 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (20200735)
岡村 昇一 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60115540)
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研究概要 |
将来のエネルギー源としての核融合の研究において,ヘリカル型プラズマ閉じ込め装置と呼ばれる磁場核融合方式は,トカマク方式に対する有力な代替方式と想定されている。中でも既に実験が開始された日本の核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)計画は世界をリードするものである。ドイツも同様の規模の計画を磁場形式の異なる方式で装置建設に着手しており,両国の計画の研究協力また稼働中の世界の実験装置との研究協力は、極めて重要かつ効果的である。 本計画の主要目的は, (A)ヘリカル型核融合プラズマでの閉じ込めメカニズム解明のために,日独西の輸送データーベースの相互構築を行う、 (B)IEAステラレーター協定に基づく国際的な核融合共同研究に寄与する、 ことであり,本計画を通じてヘリカル型核融合開発研究のより一層の充実を図ろうとするものである。 平成12年度は最終年度であり、以下のテーマで共同研究を行い、有益な国際交流ができた。 (1)計画の立案調整と研究動向調査派遣 研究調整のために欧州へ山崎、本島が渡航し、LHD国際共同実験計画(LIME)の提案、調整と今後の国際協力の具体的な進め方を国際ステラレータ執行会議等で打ち合わせた。 (2)研究打ち合わせ派遣 ヘリカル研究動向調査として山崎が国際会議にて科学研究費での成果報告を行うと同時に、会議に参加した多くの海外研究者との研究打ち合わせを行った。特に、ヘリカル固有の磁場配位に起因する閉じ込めの違いを明確化するための総合的輸送コードの開発が進み、今後更なる研究協力の可能性が議論された。 これらの成果を踏まえて、3年間の本科学研究費での研究活動のまとめを行った。
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