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1998 年度 実績報告書

日本と中国の関連絶滅危惧植物種の保全と分子細胞遺伝学的特性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044209
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関広島大学

研究代表者

近藤 勝彦  広島大学, 理学部, 教授 (00110817)

研究分担者 陳 之瑞  中国科学院, 植物研究所, 教授
洪 徳元  中国科学院, 植物研究所, 教授
荻沼 一男  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30106794)
出口 博則  広島大学, 理学部, 教授 (60117017)
日詰 雅博  愛媛大学, 教育学部, 教授 (30116967)
キーワード絶滅危惧植物種 / 染色体 / 中華人民共和国 / 分子細胞遺伝学 / 保全
研究概要

日本と中国の関連絶滅危惧植物種の保全と分子細胞遺伝学的特性評価に関する平成10年度の研究は、キク類植物、マツ科、蘇苔類植物、ツバキ科、ネギ属、ユキノシタ科、カバノキ科を中心に行った。キク類植物は、吉林省、黒龍江省、内蒙古自治区を調査し、ヨモギ属8種137個体、キク属1種8個体、ノコギリソウ属1種16個体を採集し、現在、各集団ごとに染色体数の算定を行っている。マツ科においては、黒龍江省を調査し、Pinus sylvestris var.mongo1iana、Picea koraiensis、Larix chinensisを採集した。Larix chinensisについては体細胞染色体の蛍光分染パターンを解析して、これまでに報告されている他種と比較した。その結果、カラマツ属の系統関係を明らかにすることに有効であることが分かった。蘇苔類植物においては、、陜西省各地を調査し、乾燥標本約200点、生鮮標本約30点を採集した。また、イタチゴケ属と苔類のジャゴケ属を用いて,酵素多型の研究を進め、ジャゴケについては日本で認められている3系統の一つに相当するものであるというデータを得た。ツバキ科においては、四川省にて2種の種子を採集した。ネギ属においては、四川省産16種の植物個体を採集し、また、本邦7ヵ所の自然集団から、Allium grayiをそれぞれ60個体採集した。このうち、4倍体、5倍体個体について、核型分析を行った。ユキノシタ科においては、4属14種を採集し、染色体の観察を行った。ウメバチソウ属は2n=14、18を、ユキノシタ属は2n=16、28、32を、ネコノメソウ属は2n=16、18、24、32を算定した。今回観察した3属は、各属において種間における染色体数の違いだけでなく、染色体の大きさ等においても特徴がみられた。カバノキ科においては、四川省の3属7種と日本産4属10種の調査研究を行い、Alnus japonicaで2n=56、A.sieboldianaで2n=84、Betula ermaniiで2n=54、Betula maximowiczianaで2n:28の染色体数を算定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masahiro Hizume: "Fluorescence chromosome banding in a Chinese larch,Larix chinensis Beissn." Chromosome Science. 2・2(in press). (1998)

  • [文献書誌] Tsuneo Funamoto: "A Chromosome study of Parnassia species collected in the Qin Ling Mountains,Shaanxi Province,China" Chromosome Science. 2・2(in press). (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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