研究課題/領域番号 |
10044212
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
江口 吾朗 熊本大学, 学長 (80022581)
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研究分担者 |
安部 眞一 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90109637)
相澤 愼一 熊本大学, 医学部, 教授 (60073011)
山村 研一 熊本大学, 医学部, 教授 (90115197)
高宗 和史 熊本大学, 理学部, 助教授 (20206882)
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キーワード | 再生現象 / 臓器再生 / 再生研究 / 再生医学 / 発生生物学 / 再生生物学 |
研究概要 |
組織の再生能を活用し、傷害を受けた臓器を修復するための医療技術の開発が強く要請されており、再生現象の研究が発生生物学領域の重要課題となっている。本研究では、再生の研究をより効果的に推進するための国際協力ネットワークの確立を最終的な目標としている。 研究の第2年次に当る本年度では、初年度の計画の実施不完全な部分を補うと共に、研究協力者をアメリカ合衆国及びヨーロッパに派遣し、脊椎動物及び無脊椎動物の再生研究の動向を調査すると共に、相手方研究分担者バーゼル大学動物学研究所V.シュミット教授及びその研究協力者らと研究成果を検討し整理した。また、1999年3月8日から15日にかけて、V.シュミット教授及び研究協力者としてアメリカ合衆国オハイオ州デイトン大学A.P.ツオニス教授と同国同州マイアミ大学K.リオーツォニス助教授を招へいし、京都大学大学院理学研究科生命科学専攻、姫路工業大学理学生命科学の再生研究者及び関連研究者との間で研究交流を行うと共に、熊本大学において再生研究の現状について公開研究会を開催した。加えて、研究代表者を中心として綿密な協議を重ね、本年度の調査研究の成果を総括し、それを踏え第3年次の研究計画の大網を確定した。 上記の活動に加え下記の具体的成果を納めることができた。 1.1999年6月に前記デイトン大学P.A.ツオニス教授と研究代表者を中心として、デイトン大学生物学部と熊本大学理学部生物科学科及び同大学院自然科学研究科との間での協力研究を発足させ、研究代表者が高齢の成人眼球から分離樹立した色素上皮細胞由来の脱分化細胞がレンズ再構成の有効な実験系になり得ることを明らかにすると共に、この細胞株を材料とするレンズの再構成について国際共同研究に着手した。 2.2か年にわたる調査研究の結果、プラナリア、ホヤなどの無脊椎動物及び脊椎動物のうち両生類については、わが国の研究者を中心とする高水準の国際協力研究を組織化することが十分可能であると判断された。
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