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1998 年度 実績報告書

ミトコンドリア遺伝子異常による難聴に関する国際共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 10044228
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関弘前大学

研究代表者

宇佐美 真一  弘前大学, 医学部, 助教授 (10184996)

研究分担者 OTTERSEN Ole  オスロ大学, 医学部, 教授
KIMBERLING W  ボーイズタウン国立研究病院, 教授
キーワードミトコンドリア / 遺伝子変異 / 難聴 / アミノ配糖体
研究概要

当施設で経過を追っているミトコンドリア遺伝子異常(特に1555変異)による難聴家系に対し、種々の聴覚検査や平衡機能検査を経時的に施行し、ミトコンドリア遺伝子異常による難聴の臨床的特徴を明らかにした。その結果、難聴は主として高音障害型、対称性のオージオグラムを呈し、ミトコンドリア遺伝子異常に伴う難聴は耳鳴を伴い進行性であることが明らかとなった。またベケシーオージオグラムや聴性脳幹反応から主たる病変部位が内耳にあることが推測された。難聴に比較し前庭機能は正常な症例がほとんどであった。また治療法として1555変異を持つ高度難聴患者に対しての人工内耳の有用性が確認された。今回、難聴に関連するミトコンドリア遺伝子異常(1555A-G,3243A-G,7445A-G)の検出を容易に行えるようにするための簡便なスクリーニング法としてMASA(Mutant Allele Specific Amplification)法を応用した簡便なスクリーニング法を開発し、制限酵素を使用する従来の方法(PCR-RFLP法)および直接シークエンス法の結果と比較検討した。その結果、MASA法はスクリーニング法として優れていることが確認された。上記スクリーニングにより難聴患者症例に占めるミトコンドリア遺伝子異常の頻度を検討したところ、感音難聴の約3%に、またアミノ配糖体抗生物質による難聴患者の約30%に1555変異が見出されることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Usami S: "Sensorineural hearing loss caused by mitochondrial DNA mutations:special reference to the A1555G mutation." Journal of Communication Disorder. 31(5). 423-434 (1998)

  • [文献書誌] S.Abe: "Phylogenetic analysis of mitochondrial DNA in Japanese pedigrees of sensorineural hearing loss associated with the A1555G mutation" European Journal of Human Genetics. 6. 563-569 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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