研究課題/領域番号 |
10044234
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂内 四郎 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (70019579)
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研究分担者 |
MANN Giovann ロンドン大学, キングスカレッジ, 教授
佐藤 英世 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60235380)
石井 哲郎 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (20111370)
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キーワード | 酸化ストレス / ストレス タンパク質 / 血管平滑筋細胞 / マクロファージ / 一酸化窒素 / 定密度リポタンパク |
研究概要 |
血管を構成する細胞である内皮細胞や平滑筋細胞、およびそれらと密接に関連するマクロファージについて、酸化ストレスを負荷したときの細胞の応答を調べ、以下のような結果を得た。 1) 血管平滑筋細胞に酸化した低密度リポタンパクを加えると、細胞には直接活性酸素にさらされた時のような酸化ストレス応答が起こる。この応答が抗酸化作用を持つビタミンCにより抑制されることがわかった。酸化低密度リポタンパクによる血管平滑筋細胞の変化は動脈硬化の引き金とも考えられており、臨床医学的立場からも興味深い知見と思われる。 2) マクロファージは体内において低密度リポタンパクの酸化に関与する細胞の候補の一つと考えられている。低密度リポタンパクの酸化には鉄などの遷移金属イオンの還元が重要であるが、平常のマクロファージは、そのような作用をする可能性は低く、細菌内毒素などで刺激されたマクロファージでは可能性が高いことを明らかにした。 3) マクロファージにおいて、酸化ストレスで誘導される新しいタンパク質を分子クローニングにより同定した。この結果は現在投稿中である。
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