研究課題/領域番号 |
10044249
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
田中 明 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (70171733)
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研究分担者 |
ジアンターコ サンドラ・ アラバマ大学, 医学部, 教授
ブラドレイ ウイリアム・ アラバマ大学, 医学部, 教授
ハーベル リチャード・ジ カルフォルニア大学, 心臓血管研究所, 教授
田村 倫朗 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10301152)
小林 靖 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70225548)
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キーワード | 食後高脂血症 / アポB48レセプター / TGリッチリポ蛋白 / レムナント / 動脈硬化 / RLP |
研究概要 |
臨床的検討については、米国において、中嶋らを中心として、食後高脂血症の指標であるレムナント測定を、RLP測定法を用いて、1,000例以上の動脈硬化性疾患で測定し、動脈硬化性疾患におけるRLP高値を確認した。その結果は、98年度の米国循環器病学会において発表、現在、論文投稿中である。また、田中らを中心として、試作した脂肪製剤(OFTTクリーム)負荷によるレムナントの変化を、120例の動脈硬化性疾患において施行し、食後のレムナント増加は動脈硬化性疾患の危険因子であることを確認した。その結果は、平成10年度日本動脈硬化学会において発表、現在、論文投稿中である。F・カルペらは、頸動脈の内膜肥厚とRLP高値との関連を確認し、その結果をAtherosclerosisに発表した。 基礎的研究においては、W.A.ブラドレイおよびS.H.ジアンターコらはTGリッチリポ蛋白(レムナント)のマクロファージ上レセプターのcDNAの塩基配列を明らかにした(3,773bp)。また、このレセプターはアポEではなくアポB48をリガンドとし、カイロミクロン・レムナントをマクロファージに取り込む役割を果たしていることを確認した。この結果は、Arterioscler Vasc Blolに発表した。さらに、このレセプターの抗体が作成され、田中、小林、田村らは、この抗体を用いて免疫組織染色を行い、動脈硬化巣の泡沫細胞部にこのレセプターの存在を確認した。この結果は、平成10年度日本糖尿病学会において発表した。 田中、小林、田村らは、小腸上皮において、低比重リポ蛋白(LDL)の主要アポ蛋白であるアポB100が発現することを確認し、食後高脂血症に由来するLDL生成の可能性を明らかにした。この結果は論文投稿中である。 平成10年度の研究成果は、日本動脈硬化学会冬期学会のセミナーにおいて発表された。また、日本において、共同研究者が集まり班会議が行われた。
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