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1998 年度 実績報告書

トウモロコシ食中毒病原体の分類学的研究とその遺伝子検出方法の作成

研究課題

研究課題/領域番号 10044257
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関岐阜大学

研究代表者

江崎 孝行  岐阜大学, 医学部, 教授 (90151977)

研究分担者 JIAO Zhen Qu  中国予防医学科学院, 栄養食品衛生研究所, 助手
LIU Xiumei  中国予防医学科学院, 栄養食品衛生研究所, 教授
河村 好章  岐阜大学, 医学部, 助手 (80262757)
キーワードとうもろこし食中毒 / Burkholderia cocovenerans / 分類
研究概要

交際共同研究の初年度は中国予防医学研究所の劉教授及焦助手が来日し,研究用のBurkholderia cocovenerans菌株とモノクローン抗体を研究室に搬入した.Burkholderiacocoveneransには毒素産生株と毒素非産生株があるため焦助手はこれらの株のリボソームRNA配列を決定した所B.cocoveneransの基準株と同じ配列を持つことを確認した.これらの株が遺伝学的にB.cocoveneransの基準株と同等であるかを調べるため定量的DNA/DNAハイブリッド法で測定したところ,80%以上の類似度を示し,分類学的に同一種に属する株であることが判明した.ところがコントロールに使用したB.glagioliとの定量的DNA/DNAハイブリッド法のデータではB.glagioliとB.cocoveneransが80%以上の類似度があり,分類学的に同一種であることが判明した. 命名上の優先権からB.cocoveneransはB.glagioliの同義語とみなされ,命名上の地位を失うこととなった.
しかしB.cocoveneransの中には致死毒を生産する株がありB.glagioliの中に含めてしまうのは危険であると判断し現在B.cocoveneransの毒素産生株をB.glagioliの病原型(pathovar)と位置ずけ,分類学的な提案を行うこととした(論文投稿中).
またリボソームRNAの配列からこの菌種を特異的に検出するプライマーを作成し,食品から本菌の検出を行う方法を作成した(投稿準備中).

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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