研究課題/領域番号 |
10044270
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
猪飼 伊和夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)
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研究分担者 |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
BLOOM Eda T. 米国食品医薬品管理局, 室長
PLATT Jeffre メーヨ医科大学, 医学部, 教授
佐藤 誠二 京都大学, 医学研究科, 助手
山岡 義生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
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キーワード | 遺伝子導入ブタ / ブタ肝細胞培養 / 機能評価 / 人工肝臓 |
研究概要 |
1. ブタ肝細胞凍結保存法についての検討と機能評価 新生仔ブタ肝よりコラゲナーゼ灌流法によって90%前後の生存率で肝細胞を採取・精製を行うことが可能となった。培養後72時間後よりフリーザーを用いて凍結後、液体窒素中での凍結保存が可能であり、凍結保存後も70-80%の生存率を維持することが確認された。採取した肝細胞をin-vitroで培養しアルブミンのmRNA発現をRTPCRにて検討したところ、培養開始後1ヶ月後においてもmRNAの発現が確認された。また免疫組織染色においてもアルブミンの発現を認める一方でサイトケラチン19の発現は認めず、肝特異的機能を長期間維持していることが確認された。 また初代培養ブタ肝細胞にヒト血清を投与して蛋白合成に与える影響を3H-leucine uptakeを用いて検討した。C5a,C5b-7は蛋白合成には影響を与えないが、C5b-9は有意に蛋白合成を阻害することが確認された。 今後、遺伝子導入ブタ肝細胞のアンモニア等の代謝能、P450活性、アルブミンなどの蛋白合成能、肝細胞特異的な遺伝子発現を検討する予定である。 2. バイオリアクターの開発・機能評価 分画分子量30kDaのhollow fiberにに初代ブタ肝細胞10^<10>個を充填し、ハイブリッド型人工肝として閉鎖回路にてアンモニア、リドカインお呼びガラクトースを灌流液に負荷して機能評価を行った。これらの物質の代謝機能は、灌流開始後10日間維持されていることが確認された。今後、分画分子量を150kDaにまで広げて、蛋白産生能についても評価する予定である。
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