研究課題/領域番号 |
10044270
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
猪飼 伊和夫 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60263084)
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研究分担者 |
岩田 博夫 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (30160120)
佐藤 誠二 東京大学, 医科学研究所, リサーチアソシエイト(日本学術振興会) (00303834)
山岡 義生 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90089102)
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キーワード | 遺伝子導入ブタ / ブタ肝細胞培養 / 機能評価 / 人工肝臓 |
研究概要 |
1.ブタ肝細胞の機能評価 正常ブタ及びヒト補体制御因子(hDAF)遺伝子導入ブタの肝臓からコラゲナーゼ灌流法によって分離した肝細胞を、補体欠損ヒト血清、ブタ血清、ヒト血清の各々とともに培養し、肝細胞の蛋白合成能、解毒能について検討し、培養ブタ肝細胞がヒト補体、ヒト血清に暴露されたときにうける影響について評価した。その結果、正常ブタ及びhDAF遺伝子ブタ肝細胞においては形態及び蛋白合成能には差は認められなかった。解毒能については時間経過をおって各酵素のmRNA発現、代謝産物量を測定し検討したが、差は認められなかった。 2.バイオリアクター バイオリアクターとして分画分子量70kDaのhollow fiberに初代ブタ肝細胞5x10^9個を充填したものとした。バイオリアクター内で灌流培養した肝細胞の形態学的評価を光学及び電子顕微鏡で行い、肝機能評価路比較検討した。肝細胞間にはタイトジャンクションや毛細胆管が形成されており、形態的には生理的状態に近い細胞集団を形成していることが確認された。この形態は、約7日間にわたり維持され、アンモニア、リドカイン、およびガラクトース代謝能の維持された期間と一致していた。
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