研究課題/領域番号 |
10044274
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武田 俊一 京都大学, 医学研究科, 教授 (60188191)
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研究分担者 |
HOEIJMAKAS J ロッテルダムエラスムス大学, 医学部, 教授
THOMAS Lawre ローレンスリブモア国立研究所, カリフォルニア大学・サンフランシスコ校, グループリーダー客員
高田 穣 京都大学, 医学研究科, 助手 (30281728)
岩井 裕子 京都大学, 医学研究科, 助手 (10281726)
園田 英一朗 科学技術振興実業団, 研究員 (50281093)
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キーワード | 相同DNA組み換え / 標的組み換え / ターゲットインテグレーション / 遺伝子ノックアウト / DNA修復 / 電離放射線 / Rad51 / Ku |
研究概要 |
高等真核細胞(ヒト、植物など)にゲノムDNAを含むDNAコンストラクトを導入するとインテグレーションはランダムに起る。このルールの唯一の例外として、ニワトリBリンパ細胞株、DT40ではターゲットインテグレーション(標的組み換え)がランダムインテグレーションと同じ効率で起こる。標的組み換えは、導入したDNAコンストラクトがそれと相同な塩基配列を持った染色体DNAとの間で相同組み換えすることによって起る。我々は、相同DNA組み換え機構の解析を、DT40から標的組み換えで相同DNA組み換えのミュータントを作成することによって行っている。これまでに以下の実験結果を得た。 (1) 高等真核細胞でも相同組み換えが電離放射線照射によって生じたゲノム2本鎖切断(DSB)の修復に関与することを証明した。 (2) 我々は、大腸菌のRecAホモログである、RAD51遺伝子のコンディショナルミュータントを作成した。そして、RAD51遺伝子の発現停止後の最初の分裂サイクルの時に染色体断裂を起して、Rad51欠損細胞が死ぬことを見い出した)。この所見は、高等真核細胞はDNA複製中に少数(数個のオーダー)のDSBを起し、相同組み換えがそれを修復していることを示唆する。
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