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1998 年度 実績報告書

無脊椎動物と原生動物を用いた新型膜ATPaseの探索と細胞内局在化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10044276
研究種目

国際学術研究

応募区分共同研究
研究機関京都大学

研究代表者

竹安 邦夫  京都大学, 総合人間学部, 教授 (40135695)

研究分担者 KRISHNA Sanj  ロンドン大学, 聖ジョージ病院医学部, 准教授
MEAD John C.  ミシシッピー大学, 医学部, 准教授
BAUMANN Otto  ポツダム大学, 理学部, 准教授
FAMOROUGH Do  ジョンスホプキンス大学, 芸術科学部, 教授
佐藤 雅彦  京都大学, 総合人間学部, 教授 (20283575)
キーワードNa^+ / K^+-ATPase / ショウジョウバエ / テトラヒメナ / 膜ATPase
研究概要

最近「各種オルガネラや生体膜の構築・機能分化に必ず膜ATPaseが関与していること」が世界的に確立されてきた。遺伝子クローニングにより、リン脂質フリッパーゼ、生体異物排出ポンプ、重金属イオンポンプ等の新しいタイプの膜ATPaseが無脊椎動物で次々と同定され、次いで脊椎動物においてもその存在が確認されだした。更に、これら膜ATPaseの発現・機能障害は、ヒトにおいては重篤な疾病の原因となることも判明した。ここでは、これら膜ATPaseの原点である無脊椎動物に焦点をあて、新しいタイプの膜ATPaseを探索し、それら膜ATPaseの機能・発現調節機構を分子・細胞レベルで解明する。本年度は、以下のような発展があった。
1. Baumann(ポツダム大学)との共同研究により、ショウジョウバエの光受容細胞(視細胞)におけるNa/K-ATPaseの局在・細胞骨格(例えば、スペクトリン、アンキリン等)との関連を共焦点レーザー顕微鏡、免疫電子顕微鏡等を用いて明らかにした(1998年度米国細胞生物学会において発表・論文投稿準備中)。また、新型Na/K-ATPaseをクローニングし、既存のもの(染色体上の位置:93B)とは異なる(染色体上の位置:43C)ことを示した(1999年度第9回Na/K-ATPase国際会議で発表予定)。
2. Krishna(ロンドン大学)との共同研究により、テトラヒメナの新型ATPaseを3種コードする遺伝子の全長をクローニングし、それらのアミノ酸配列を決定した.更に、それらを特異的に認識するポリクローナル抗体を作成し、これら新型ATPaseの細胞内の局在を明らかにした(1999年度第9回Na/K-ATPase国際会議で発表予定)。
3. Fambrough(ジョンス・ホプキンス大学)との共同研究により、膜ATPaseのサブユニット間相互作用の構造・機能的意義の解明のため、サブユニット会合部位の結晶化を進めている。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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