研究課題/領域番号 |
10044288
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
南 康博 神戸大学, 医学部, 教授 (70229772)
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研究分担者 |
小杉 厚 大阪大学, 医学部, 助教授 (90186685)
緒方 正人 大阪大学, 医学部, 助手 (60224094)
大谷 浩 島根医科大学, 医学部, 教授 (20160533)
梅原 久範 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70247881)
田中 良哉 産業医科大学, 医学部, 講師 (30248562)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | リンパ球 / シグナル伝達 / チロシンキナーゼ / チロシンホスファターゼ / アダプター / プロトオンコジーン産物 / 細胞接着 |
研究概要 |
本研究において、南(代表者)、田中(分担者)は、プロトオンコジーン産物であるH-Rasとc-Mycが協調的に作用し、VLA-4インテグリンの活性化及び(VLA-4のリガンドである)VCAM-1の発現を誘導する結果、リンパ球のホモフィリックな細胞接着を誘導することを明らかにした。今後これらのプロトオンコジーン産物による細胞接着とリンパ球系腫瘍細胞の関連を解析する計画である。O'Shea(分担者)は、IL-2によるシグナル伝達においてSykチロシンキナーゼ及びSHP-2チロシンホスファターゼが重要な役割を担うことを新たに見出した。Samelson(分担者)は、アダプター分子LATがパルミチン酸付加を受けること、ならびにLATがT細胞の分化・活性化において必須の分子であることを明らかにした。大谷(分担者)は、リンパ球の分化過程へのキナーゼ・ホスファターゼ阻害剤の影響を検討する目的で、exo utero法の実験系の確立を行った。緒方(分担者)は、チロシンホスファターゼLC-PTPがリンパ球の活性化過程におけるErkの活性化を抑制することを見出している。小杉(分担者)は、T細胞活性化過程における糖脂質濃縮膜画分(GEM)の重要性を明らかにした。山村(分担者)は、トポイソメラーゼII阻害剤によるリンパ球の細胞死誘導過程において、Lynチロシンキナーゼが抑制的に作用することを見出している。守山(分担者)は、リンパ球・マクロファージの相互作用におけるチロシンホスファターゼの機能解析を押し進めている。梅原(分担者)は、インテグリン・T細胞抗原受容体を介するシグナルが協調的に作用し、細胞接着に関わるチロシンキナーゼFakを制御する可能性を見出している。本研究においては、研究者の派遣・招へいを通して研究者間で密接に議論を行い、共同研究を押し進めた。
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