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1999 年度 実績報告書

キナーゼ活性を欠失する増殖因子型受容体の生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10044289
研究機関神戸大学

研究代表者

松井 利充  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (10219371)

キーワードHEP / EphB6 / チロシンキナーゼ / Tリンパ球 / 白血病細胞 / ephrinB2 / 胸腺 / ノックアウトマウス
研究概要

増殖因子受容体の生物学的機能の発現には、リガンド結合にはじまる内因性チロシンキナーゼの活性化が必須であるが、本研究においては正常組織にも発現しているキナーゼ活性を持たない増殖因子型受容体研究を国際共同研究として行った。私共が見いだしたキナーゼ欠損型のEph ファミリー受容体、EphB6の生理機能を解明するために、キナーゼ欠損型受容体ErbB3とEphファミリー受容体研究のそれぞれにおいて世界をリードしている米国の研究者達と共同研究をすすめた。 今年度、研究代表者松井が平成11年9月にニューヨークに赴き、研究分担者であるAaronson、Bergemann、伊藤博士らと会合を行い、本研究の進捗状況ならびに本研究領域に関する最新の情報交換を行った。平成12年1月にはBergemann博士を神戸に招へいし、マウス組織切片を用いEphB6mRNA発現をin situ hybridization法にて検討するため、当該技術の習得のための指導を受けた。また、私共が行ってきたRap-in situ法による中枢神経系におけるEphB6リガンド発現の解析結果を評価いただくとともに、今後のEphB6の細胞生物学的機能解析法に関する情報交換を行った。さらに、私どもは昨年度に引き続き、EphB6遺伝子ノックアウトマウスの解析をすすめることにより、既知のephrinのなかでephrinB2が唯一EphB6に結合することを見いだした。当該マウスの中枢神経機能の解析をさらに進めるため、クリーブランド・クリニックに移籍した共同研究者中本賢博士にマウスを送付するとともに、マウス作成にたずさわった松岡博士を派遣し、人的・物的交流をさらにすすめ国際的学術共同研究を推進している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimoyama,M et al.: "T-cell-Specific Expression of Kinase-Detective Eph-Family receptor Protein,EphB6 in Normal as well as Transfouned Hematopoietic cells"Growth Factors. (in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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