研究課題/領域番号 |
10044308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
奥田 研爾 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40124862)
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研究分担者 |
福島 淳 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (00181256)
浜島 健治 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00114611)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | DNAワクチン / HIV-1 / インフルエンザウイルス / 緑膿菌 / 感染モデル / 鞭毛抗原 / GM-CSFプラスミド / 線毛抗原 |
研究概要 |
HIV-1等の微生物感染症に対するDNAワクチンの開発が可能か否かを、マウス、霊長類、その他の実験動物に用い、その免疫反応、及び感染防御能を検討した。 DNAワクチンについては、マウスに3度経鼻的、あるいは経皮的の免疫方法により、極めて強い抗HIV-1抗体や細胞障害性T細胞が出現することがわかった。LI-12発現プラスミド又はGM-CSF発現プラスミドを注入すつことによって、Th1、Th2、いづれの免疫応答も強くなることが認められた。我々が作製したHIV clade C のDNAワクチンをカロリンスカ研究所へ送り、サルでの免疫原性効果をみたところ、一部防御作用があることが判明し、現在、I相に向けての検討を行っている。また、タイのPhanuphak教授とは、clade EのDNAワクチンの前臨床試験を行っており、今のところ動物で免疫原性が強いことが認められ、そのDNAワクチンを大量に増やし、I相に向けて研究を行っている。 次にインフルエンザのDNAワクチンをM蛋白をコードしているDNAにCMVを結合させたワクチンを作製し、その後、インフルエンザウイルスをchallengして防御能があうかどうか検討したところ、強い防御能があることが見られた。現在、このインフルエンザウイルスのDNAワクチンが変異に抵抗して予防効果が認められることが判明したので、ferret(イタチ)をしようしたその研究を行っている。我々は20個程度CpGモチーフを含んだDNA plasmidをDNAワクチンと同時に免疫したところ、強い免疫反応が見られた。そこで、今後DNAワクチンの他にDpGモチーフのプラスミドを免疫すれば更に良いワクチンとなることが判明した。 また、緑膿菌の鞭毛や線毛を用いたワクチンもマウスに免疫し、感染防御能効果があることが判明した。以上のように国際共同研究は極めて有効であった。
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