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2000 年度 研究成果報告書概要

天然歯の色空間を満たした新しい歯冠用セラミックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10044315
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

石橋 寛二  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)

研究分担者 塩山 司  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (80128917)
永井 成美  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20184476)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
キーワード天然歯の色調 / シェードガイド / CCM:Computer Color Matching / CCS: Computer Color Searching / 色体系
研究概要

本研究の目的は人種、年齢、性別、Bleaching経験などの条件を含め、幅広い天然歯の色調を確実に構築するために必要とされる歯冠用セラミック材料の定量的な新しい色体系を開発することにあった。本研究では先ず、Caucasian,Hispanic,Afro-American,Asianの4人種を含む500名の上顎中切歯を分光測色し、幅広い天然歯の色空間を新たに設定した。さらに、現行のシェードガイドを用いて、天然歯の色調を視感評価ならびに測色評価(CCS:Computer Color Searching)することにより、天然歯の色調構築に不可欠なシェードタブ(CCS:シェードタブ)を決定した。天然歯とシェードガイドの分光測色データに基づき、天然歯とシェードガイドの色空間のDiscrepancyの存在を明らかにした。シェードガイドによって対応できない天然歯の色調に対しては、CCM(Computer Color Searching)を応用して、独自のシェードタブ(CCMシェードタブ)を作製した。CCSシェードタブ36種類およびCCMシェードタブ16種類の合計52種類のシェードタブについて視感色濃度B値を算出し、その値に従ってナンバリングした。視感色濃度B値という単一の基準値によって現わされる52種類のシェードタブからなるこの色体系は、天然歯の色空間を網羅し、客観的ならびに簡便に天然歯の色調を評価することのできる歯冠用セラミックの新しい色体系である。
本研究結果は、天然歯を測色して色調を数値化し、測色評価(CCS:Computer Color Searching)により新しい色体系の中から適切なシェードガイドを選定し、該当するシェードガイドが存在しない天然歯があった場合には、CCM:Computer Color Matchingによって独自の色調を再現するという新しい色調構築システムを可能とするものである。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 大平千之: "マルチスペクトル画像を応用した測色装置の開発"日本補綴歯科学会雑誌. 43. 47-47 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 大平千之: "視感色濃度を基準とした天然歯の色体系の作成"日本補綴歯科学会雑誌. 44. 59-59 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Shigemi Nagai: "Tooth Color Statistics of North American Population"Journal of Dental Research. 80. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hideo Yamamoto: "Effectiveness of Dental Shade Guides"Journal of Dental Research. 80. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Dan Nathanson: "Color Space Comparison-Shade Guide vs Natural Teeth"Journal of Dental Research. 80. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Chikayuki Odaira: "Development of a spectrophotometer using multi-spectrtum images"Journal of Japanese Prosthodontic Society. 43. 47 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Chikayuki Odaira: "Color order for natural tooth based on color depth"Journal of Japanese Prosthodontic Society. 44. 59 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Shigemi Nagai: "Tooth color statistics of north American population"Journal of Dental Research. 80 (printing). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Hideo Yamamoto: "Effectiveness of dental shade guides"Journal of Dental Research. 80 (printing). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Dan Nathanson: "Color space comparison-Shade guide vs.Natural teeth"Journal of Dental Research. 80 (printing). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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