研究課題/領域番号 |
10044340
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
長谷川 武夫 宮崎大学, 工学部, 教授 (70025386)
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研究分担者 |
大東 出 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助手 (90303594)
岩田 高広 名古屋大学, 理学部, 助手 (70211761)
森 邦和 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022663)
松田 達郎 宮崎大学, 工学部, 助教授 (20253817)
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キーワード | COMPASS / クオークスピン / グルーオンスピン / 核子スピン構造 / シンチレーション・ファイバー / ビームトラッカー検出器 / 偏極標的 / SMC |
研究概要 |
ヨーロッパ共同原予核研究機構(CERN)に於いて計画されている COMPASS 国際共同研究実験は、偏極標的内で深部非弾性散乱を起こしたミューオンを精密に検出しグルーオンスピンの偏極度を測定することを目指している。この共同研究で、われわれは超大型偏極核スピン標的装置の開発製作と偏極標的内で深部非弾性散乱を起こしたミュー粒子を精密に測定するためのビームトラッカー検出器系の製作を担っている。 本研究では、1年後の実験開始に向けてシンチレーション・ファイバーを用いたビームトラッカー検出器を開発し、本実験での使用のための特性等を確かめた。 1.シンチレーション・ファイバー・ビームトラッカー検出器の設計及び試作品の特性テストを進めた。 2.プロトタイプの製作及び測定テストを行い、性能を確かめるとともに、並行して、回路系やデータ処理系のシステムの検討を進めた。 3.必要なシンチレーション・ファイバーとマルチ・アノード光電子増倍管並びに回路部品等の消耗品類の購入を進め、CERN に於いて、順次本格的な製作に入り、製作できた検出器セットや回路系について性能や特性を確かめた。 4.並行して、新しく開発製作した大型偏極標的の超伝導磁石系の磁場測定や動作特性試験を進めた。 5.特性試験に合格したビームトラッカー検出器を、CERN のビームを用いた性能テストを行うための、準備を行った。また、CERN の測定実験室の偏極標的装置の設置や周辺装置の整備を進め、偏極標的用超伝導電磁石の磁場の影響などについて調べた。 6.偏極実験に向けた液体ヘリウム冷却系とガス回収系などの設置を進めるとともに、制御系やデータ処理系の整備を行い、標的試料の冷却と磁場の励磁のもとにビームトラッカー検出器を組み込んだ最終的な総合測定実験開始に備えた。
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