研究課題/領域番号 |
10045005
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
古厩 忠夫 新潟大学, 人文学部, 教授 (30018642)
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研究分担者 |
櫛谷 圭司 新潟大学, 工学部, 助教授 (00186389)
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
芳井 研一 新潟大学, 人文学部, 教授 (90092634)
原 直史 新潟大学, 人文学部, 助教授 (70270931)
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キーワード | 環日本海交流 / 日本海貿易 / 越境協力 / 東北アジア / 大連 / 植民地史 |
研究概要 |
本年度の目標は、環日本海交流ルートの原形が形成された戦前の環日本海貿易ルートのうち、日本海側諸港と旧満州、朝鮮半島を結ぶルートの実態を明らかにすることであり、1999年9月19日より9月25日まで、このテーマに関する情報・資料収集のために、日本側メンバーが、瀋陽、大連、北京を訪問し、調査と資料収集をおこなった。中国側からは、宋成有北京大学教授が参加した。 瀋陽では遼寧省档案館、大連では大連市档案館、大連市図書館を重点的に調査した。一部未公開で見られないものがあったが、満鉄関係の資料などを中心に、日本でも見られない資料を収集することができた。大連港については、共同研究者、宋成有教授の尽力により、港内諸施設を見学することができ、戦前のインフラ整備等の状況を知ることができた。ただし、港湾事務所に所蔵されているといわれる、大連港に関する戦前の資料は未整理とのことで閲覧することはできなかった。 北京では、東北アジア研究所所員との共同研究会を開催し、当面の研究状況と関連資料の存在について意見を交換した。日本側からは、古厩が今回の調査概要と、日本における環日本海研究の状況について報告を行った。 これらを利用した研究の成果については、環日本海論叢第17号(新潟大学環日本海研究会,3月10日発行予定)に一括掲載の予定である。 また、遼寧省档案館については、1999年12月17日、別途趙換林副館長を新潟大学に招いて、環日本海研究会で報告していただくと共に、今回の共同資料調査、共同研究等などについて話し合った。
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