研究課題/領域番号 |
10045012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤岡 功 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10025190)
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研究分担者 |
堀 和生 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60219201)
近藤 文男 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40066676)
八木 紀一郎 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30116511)
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キーワード | 日本・韓国経済比較 / 日本・韓国経営比較 / 国際マーケッティング / 金融危機 / 経済学の形成 / コーポレイト・ガバナンス |
研究概要 |
今年度の共同研究は、日本韓国経済・経営の4つの分野について行われた。第1は両国に於ける戦後期経済学の形成に関してである。戦後学問の出発点は大きく異なっていたが、今日の経済のグローバル化によって、共通の学問的基盤が形成され始めたことが確認された。第2は、経営学の新視角の構築をめざすもので、国際マーケッティングの理論化と経営における文化的要素の認識方法をめぐって研究された。ともに新しい分野の開拓を意図した作業であり、各分野の研究者から多くの意欲的な提案が出された。第3はコーポレイト・ガバナンスをめぐる研究である。従来の所有と経営の対比だけから分析するのではなくて、実際の企業統治を機能面から把握する理論的試みが提案され、それに対して様々なカウンター・プロポーズが出され、両国企業の実態を把握する方法が模索された。第4は金融分野の研究であり、両国が現在直面している深刻な金融危機にたいする認識と政策提言をめざした意欲的な検討と議論がおこなわれた。現在の金融危機が経済機構にとってどの程度の深さから起こったのか、という点をめぐって様々な見解が出されたが、両国経済がともに大きな構造変化の過渡期を迎えていることと関連している、という点では認識が一致した。さらに、隣接する両国の金融構造改革において、両国が相互に協力・補完機能をはたすことの有効性について合意が得られた。日本・韓国の経済と経営がともに大きく変動していること自体が、共通の学問的基盤を作りつつあるとの共通の認識が生まれてきた。
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