研究概要 |
本研究は、筑波大学とSUNY at SB両校間で協力して蓄積した高圧合成技術と物質科学的評価実験技術を駆使し、地球科学と材料物質科学の両面から高圧物質の解明と学際的応用を行うことを目的とする。本年度は,以下の課題に重点を置き,研究を進めた。(1)[微小領域における微量元素・軽元素の新しい分析法の開発研究]レーザー掘削ICP-MS分析法(LAM-ICP-MS)により,高圧合成試料の微量元素組成を決定する実験を行った。(2)[地球深部での相転移と深発地震の関連についての研究]沈み込み帯深部での地震発生機構は,マントル鉱物の相転移,鉱物強度に密接に関連している。オリビンの高圧相,輝石の高圧相,ガーネットなどの主要マントル鉱物の強度測定を高圧X線その場観察法により測定した。この研究は,アメリカBrookhaven,APS,日本のSP8,KEKなどの施設で本研究の共同研究者の参加するグループで同時進行している。
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