研究分担者 |
島 邦博 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (70087964)
八木 寿子 (平井 寿子) 筑波大学, 地球科学系, 講師 (60218758)
黒澤 正紀 筑波大学, 地球科学系, 講師 (50272141)
久保 友明 東北大学, 理学研究科, 助手 (40312540)
栗田 敬 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (00111451)
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研究概要 |
本研究は、筑波大学とSUNY at SB両校間で協力して蓄積した高圧合成技術と物質科学的評価実験技術を駆使し、地球科学と材料物質科学の両面から高圧物質の解明と学際的応用を行うことを目的とした。3年間で以下の項目について、共同研究を進めた。(1)[微小領域における微量元素・軽元素の新しい分析法の開発研究]レーザー掘削ICP-MS分析法(LAM-ICP-MS)により,ダイヤモンド包有物の微量元素組成を決定する予備実験を共同で行った。(2)[ダイヤモンドその他の炭素各相の研究]炭素の新しい高圧相やダイヤモンドの物質科学的研究を行なうことで、工業的新材料の開発と惑星内部での炭素の挙動・生成起源に関する解明が期待される。高圧合成ダイヤモンドの他にも、気相法及びイオンビーム法によるダイヤモンド及び炭素物質の合成研究の可能性を検討した。(3)[Archean craton直下のlithosphericマントルの研究]中国産及びロシア産のkimberlite資料を基に、Sino-Korea cratonのkimberliteで他地域のcratonについても研究することを討議している。また高温高圧実験により、アルカリ玄武岩試料のREEや微量元素の含有量変化などについて分析を進めた。(4)[地球深部での相転移と深発地震の関連についての研究]沈み込み帯深部での地震発生機構は,マントル鉱物の相転移,鉱物強度に密接に関連している。オリビンの高圧相,輝石の高圧相,ガーネットなどの主要マントル鉱物の強度測定を高圧X線その場観察法により測定した。これらの研究は,アメリカBrookhaven,APS,日本のSP8,KEKなどの施設で本研究の共同研究者の参加するグループで同時進行した。 以上の成果は、2001年中には、論文として公表する。
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