研究課題
国際学術研究
初年度は、先ずトロムソ大学のHallを招へいしEISCATスバルバードレーダー(ESR)による極域中間圏・熱圏下部大気波動観測データの共同解析を行い、特に極域における重力波エネルギー散逸や大気潮汐波の特性について興味ある知見を得た。又、スバルハードに於ける大気環境変動解明につながる雪氷調査に引きつづいて、トロムソ大学側から代表者のBrekkeを招へいし、極域電磁圏環境変動、とりわけ熱圏中性風の長期的変動と地磁気変化についての討論や、カスプ域におけるオーロラや夜光の共同観測の今後の研究打ち合わせを行った。次いで3月にロングイヤービンにおいてEISCATレーダーとこれに呼応するHFレーダーとトロムソ大学のオーロラステーションの光学観測装置及び我々のCCDカメラを全て稼働させこれとFAST,Geotai1などの科学衛星のコンジャクションを狙い且つこれらと地磁気共役点の位置にある南極における観測と周期させた総合的な共役点観測を実施した。特に3月10日にはこの観測網にオーロラサブストームイベントが捉えられ貴重な同時観測データが取得された。又、3月17日〜上8日にはトロムソ大と共同での24時間連続の東西・南北ビーム切換えによるESR大気潮汐観測を初めて試みるなど多くの研究が行われた。
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