研究概要 |
本年度は2年目であり,韓国慶北大学とのさらなる情報交換を行い,摩耗特性について検討した. 1)相互訪問: 5月 清水助教授の訪韓:摩耗試験機のPCによる自動計測システム(C言語によるプログラム)や2次元粗さ計を3次元に改良する摩耗評価システムの構築. 8月 金教授の来日:岩手大学でのZr合金の試験結果の中間報告の討議. 10月 清水助教授の訪韓:試験装置のシステム構築についての打ち合わせ及ぴZr合金試料の再入手. 11月 岩渕教授,八代助教授の訪韓:金教授の論文草稿についての討議,および摩耗試験におけるZr合金の電気化学的考察について意見交換. 2)Zr合金のフレッティング摩耗試験 ・昨年度製作したフレッティング摩耗試験装置の評価:振幅50μmを保証するために試験片ホルダー部の剛性の再検討 ・摩耗実験:Zr合金の大気中,純水中,Na2SO4溶液中の室温での実験.また比較のためにSUS304鋼でも行った. その結果,Zr合金は静的環境では電気化学的には安定であるが、フレッティング状態では電気化学的作用が大きいこと、その特性を電位急変法による分極特性から評価できること、新生面の大きさはHertzの接触面積での評価が良いことをえた.同様の実験を韓国においてもなされており,来年度早々にデータの交換を行う.
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