研究課題/領域番号 |
10045054
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 大学協力 |
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
赤松 勝也 関西大学, 工学部, 教授 (70067643)
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研究分担者 |
YOUNG Son バーミンガム大学, 工学部, 講師
BELL Tom バーミンガム大学, 工学部, 教授
松島 恭治 関西大学, 工学部, 専任講師 (70229475)
市井 一男 関西大学, 工学部, 専任講師 (20067664)
高井 正弘 関西大学, 工学部, 助教授 (50067609)
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キーワード | Sphase / Ion nitriding / Stainless Steel / Plasma |
研究概要 |
1. S相に関する研究の調査 (1) JICST:S相は主にステンレス鋼をイオン窒化したときに生成することから、文献調査は「ion nitriding」、「stainless steel」をキーワードに、JICST、Metals Abstractsおよびインターネットを用いて1997.12時点で調査した。266件の論文の内容を調べたところ「S相;S phase」の記述のあるものは4件であった。 (2) PSE′98には「S相:S phase」に関して6件の研究発表があった.IFHT′98においては「ion nitriding」&「stainless steel」に関して4件の研究が発表された。 2. S相に関する基礎および応用に関する研究 (1) 関西大学における研究;ステンレス鋼板の上に置いた数種の窒化物粉末にレーザーを照射して得られる表面層についてS相生成の可否について実験している。また、S相粉末を作製する目的でステンレス鋼箔(厚さ10ミクロン)へのプラズマイオン窒化処理も行っている。さらに、S相生成と冷間加工との関係についての実験も行っているが、いずれも現段階では発表に至る結果を得ていない。一方、窒化処理条件に関してプラズマ中へのキセノンガス導入によりプラズマ中の電子密度が、かなり影響を受けるという知見を得た。 (2) バーミンガム大学における研究;今日まで、S相はFCC結晶構造を持つ単一相であると考えてきたが、最新の分析機器を使用することにより、この相中にCr窒化物のクラスターが生成していることを明らかにした。
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