研究概要 |
2年次の目標として,本校とMCC(ハワイ大学マウイ・コミュニティ・カレッジ)の交信を更に密にするための方策を検討した結果,両校のシステム,カリキュラム,学内行事,さらに,時差の違い等から具体的な交信の同時展開の難しさが浮き彫りになってきた。しかし,これらは,本研究の開始以前から十分予測されたことである。これらの発展的な解決策,及び,研究を深めるための更なる方策を検討するため,平成11年5月30日から6月4日まで,MCCの本研究メンバー(MCC校長外3名)を招き,本校で共同会議を行った。席上,両校のそれまでの情報交換等に関して多大な成果が得られた。特に,両校の交信を更に密にするため,両校の授業時間の調整により前進を図ることになった。実際,これ以降平成12年2月までの間十分とはいえないが,交信を続けることで交信成果の資料収集ができた。また,交信に際しては,その状況をすべて映像に納めて,実際に個々の学生が文を作成する様子を観察することで,別の見地から研究資料の収集も試みている。また,平成11年7月には,「知的マルチメディアの語学教育への応用」(教育システム情報学会誌Vol.16No.2jul.1999,p.99-p.104),「マルチメディアを応用した語学教育の実践」(第47回年次大会工学・工業教育研究講演口頭発表)のタイトルでそれぞれ中間発表を行っている。本研究の幅を広げる目的も踏まえて,平成11年10月11日(月)から10月16日(土)まで,本校の交信する学生を含めて58名の学生がMCCを実際に訪問し,交信相手の学生と直接対面した。中には2泊3日のホームステイをして交信を充実させた学生もいる。これらの実績を研究資料として収集するため,平成11年12月に両校の対象学生へのアンケートを実施した。一方,学内では,「ハワイ大学マウイ・コミュニティ・カレッジ交流研修旅行報告書(1999年11月),Memory of My Training Tour,My Best Memory等で,交信している学生が英語へ関心を深めてきた変化と英文作成の成果を具体的に表しているが,これらも今後の研究資料として収集の対象としたい。
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