研究課題/領域番号 |
10045057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
池田 勉 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (80281799)
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研究分担者 |
齊藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (70250503)
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40142707)
三浦 汀介 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (60002094)
志賀 直信 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30091466)
桜井 泰憲 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30196133)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 海洋生態系 / 北東太平洋 / マイクロネクトン / サンプリングギヤー / 水中ロボットカメラ / 主要餌生物 / 食物関係 / 衛星観測 |
研究概要 |
平成10年度-12年度の夏季に北海道大学水産学部付属練習線おしょろ丸を用いて、アラスカ湾西経165度線、西経145度線、および南東ベーリング海においてのアラスカ大学およびワシントン大学との共同調査研究を実施した。その結果の概要を以下にまとめた。 1.CTDによる両海域の物理環境調査および採水による基礎生産の現場測定と衛星情報との照合に関する共同研究では、ベーリング海においてココリス(円石藻類)の大発生に遭遇し、衛星観測に同期した船舶観測を実施し、その分布特性が明らかになった。 2.各種プランクトンネットによるプランクトン群集構造の種組成と定量評価を実施した。 3.マイクロネクトンの水深可変型中層刺網による採集を試みた。 4.無選択性調査用流網による高次生物の群集構造と食物関係の解析した結果、特にアラスカ湾域においてサケ類胃内容物からイカ類が多く出現し、食物網における重要性が示唆された。 5.水中ロボットカメラによる観察をアラスカ湾およびベーリング海で実施した結果、海洋生態に関する貴重な映像が入手できた。 6.海洋生活期におけるサケマス類の鱗・体内微量金属類による成長履歴解析を実施した。 7.ベーリング海において、基礎生産量の測定を実施した。その結果陸棚縁辺部(グリーンベルト域)が陸棚域より高生産域であることが示唆された。 8.アラスカ湾およびベーリング海においてボンゴネットを用い頭足類の幼生採集を実施した。 9.アラスカ湾において,中層トロールによるマイクロネクトンの採集を実施した。 おしょろ丸寄港地において1998年と2000年にワークショップを開催して、調査研究に関する情報交換をおこなった。シアトル(米国)において1998年7月17日にワークショップ"Ecosystem Dynamics in the Northeastern Pacific and the Bering Sea"を、ビクトリア(カナダ)の海洋研究所において2000年7月19日にワークショップ"Marine Ecological studies in the Bering Sea and eastern North Pcific"を開催し、米国、カナダ、日本の研究者間で意見交換でき大きな成果を得た。
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