研究課題
基盤研究(B)
1.本研究は、アジア・オセアニアにおける園芸を持続的に発展させるための間題点の解明と技術開発を目指して、日本、ニュージーランド、韓国の三大学が協力して行うものである。本年度は韓国ソウル大学で1999年9月29日に第2回ワークショップを開催し、その後、3日間韓国の主要野菜・果樹産地において実施されている自然農法、有機農法を見学した。2.ワークショップは、三大学のメンバーによる報告のほか、韓国の持続的農業に関する代表的研究者により、有機農業がもたらす可能性のあるN03-N過剰施用を防止するための客観的指標を定める国際的取り組み、農薬使用量をへらすための総合防除体系の研究、自然農法の実際に関する3講演が行われた。3.マッセイ大学チームには3名の研究者が同行し、土壌からみた持続的園芸の教育と研究、リンゴ産業の経験から学んだ指針、開発途上国における持続的園芸について講演した。4.園芸研究所における持続的園芸に関する研究の現状説明、ソウル近郊のキュウリの有機栽培、ブドウの有機栽培、光州市近郊のナス有機栽培、また、済州島における柑橘の有機栽培を見学した。5.有機栽培に際して、微生物による発酵物が使用されていたが、その成分等は不明のままであった。農薬・化学肥料の使用量に応じて、マークがハウス・温室・出荷段ボールに表示され、行政によって管理されていた。