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2000 年度 実績報告書

強酸性土壌耐性ユーカリの検索と選抜

研究課題

研究課題/領域番号 10045062
研究機関岐阜大学

研究代表者

原 徹夫  岐阜大学, 農学部, 教授 (50021720)

研究分担者 小山 博之  岐阜大学, 農学部, 助教授 (90234921)
キーワードユーカリ / 酸性土壌 / 低pH耐性 / アルミニウム耐性
研究概要

Australian Tree Seed Centerより入手したEucalyptus camaldulensis,E.barassiana,E.tereticornisの14系統の幼植物をpH4.0ならびにAl5μMで水耕栽培し、根伸長を対象区(pH5.0,Al0μM)と比較した。また、川渡黒ぼく土壌(pH4.6)に適当量のCaCO_3およびNaH_2PO_4を添加し、水耕試験で選抜した5系統を栽培し、その初期成育を比較した。得られた結果は以下のようにまとめられる。
1. 水耕試験の結果、E.camaldulensisの低pH耐性種は、W of Irvinbank、低pH感受性種はElliotであった。他の2品種については、East of Kupiano、Bagama Airportがそれぞれ、低pH耐性、感受性であった。E.camaldulensisのAl耐性種は、Morehead River、Al感受性種はBokm NW Northhamptonであった。他の2系統については、S Helenvale、Bagam Airportがそれぞれ、Al耐性、感受性であった。
2. 植物体地上部のAl含有率は、Al耐性順位が低くなるにしたがいわずかに増加した。根のAl含有率は、一番Al耐性の低い1系統を除き、Al耐性順位が低くなるにしたがい明らかに増加した。
3. 土耕試験では、播種3週間後に系統間に生育差が生じ、土壌pHが低い処理区、土壌の交換性Al含有率の高い処理区および最高生育区を比較した場合、系統間の生育傾向は水耕栽培の低pHやAl耐性の順位に類似していた。
これらの結果より、水耕栽培法を利用し、低pH条件下でAl吸収量の少ない系統の選抜を続けることにより、酸性土壌耐性のEucalyptus系統を獲得できると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小山博之: "ユーカリ生態型間の耐pH・耐Al性の生態型間差"日本土壌肥料学会 土肥講演要旨集. 43. 81 (1997)

  • [文献書誌] Toda,T.,: "A simple hydroponic culture method for the development of a highly viable root system in Arabidopsis thaliana"Biosci.Biotechnol.Biochem.. 63. 210-212 (1999)

  • [文献書誌] Toda,T.: "Aluminum tolerance of Arabidopsis thaliana under hydroponic and soil culture conditions"Soil Sci.Plant Nutr.. 45. 419-425 (1999)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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