研究課題/領域番号 |
10045064
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
内田 泰 佐賀大学, 農学部, 教授 (90039321)
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研究分担者 |
小林 恒夫 海浜台地生物生産研究センター, 助教授 (80215342)
田中 明 海浜台地生物生産研究センター, 教授 (70038305)
芝山 秀次郎 海浜台地生物生産研究センター, 教授 (10264152)
有馬 進 佐賀大学, 農学部, 助教授 (90140954)
亀井 勇統 海浜台地生物生産研究センター, 助教授 (50192547)
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キーワード | マレーシア北部 / 環境調和型農業 / 生物的雑草防除 / 流通情報解析 / 水生植物 / 水産バイオマス資源 / 生産環境モニタリング / キチン・キトサン |
研究概要 |
近年は農業や水産業においても環境と調和した安全な生産が求められているが、それと同時に生産生物の高品質化と有効利用のための研究が重要となってきている。平成10年から大学間国際学術研究協力を行っているマレーシア半島北部における生物生産では、台地や海浜を含めた生産環境の解析と環境機能の向上、作物の多様な適応性の解明や海域、淡水域の水産植物資源の有効利用、環境に調和した総合的な作物保護と有害生物の制御、生物生産の流通情報解析等の研究への必要性が緊急の問題となってきている。 平成12年10月には佐賀大学より研究代表者および1人の研究分担者がマレーシア国ペナン市を訪問し、マレーシア国北部における生物生産の現状について実態調査や試料収集を実施した。さらにペナン科学大学では研究代表者が「キトサンの抗菌作用と農業への応用」というテーマでセミナーを行い、次のような成果を得た。 1.キトサンの機能性特性と植物病原性真菌に対する増殖阻止力を利用して、農薬の利用を軽減することが可能となり、環境に優しい環境調和型生物生産技術の新しい道を開いた。 2 キトサンの植物自己防御機構の一端を明らかにし、土壌にキトサンを施肥することにより、根に対する生長促進作用や作物の収穫を増大する可能性を示唆した。 平成12年10月末にはにはマレーシア科学大学よりHo教授を招聘して、佐賀大学農学部及び海浜台地生物生産研究センターの研究者と日本の海浜台地地域の環境調和型生物生産システムの現状と水産資源の展望を討論し、次のような特別講演を行った。タイトルは[R & D Objectives and Priorities of the Fisheries Sector under the Eighth Malaysia Plan」であった。 平成13年3月にはマレーシア科学のMansor学部長を招聘し、海浜台地研究センターの8年間の研究成果を説明し外部評価を受け、今後の問題点を指摘して戴いた。
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