研究課題/領域番号 |
10045064
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
内田 泰 佐賀大学, 農学部, 教授 (90039321)
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研究分担者 |
小林 恒夫 佐賀大学, 海浜台地生物生産研究センター, 助教授 (80215342)
田中 明 佐賀大学, 海浜台地生物生産研究センター, 教授 (70038305)
芝山 秀次郎 佐賀大学, 海浜台地生物生産研究センター, 教授 (10264152)
有馬 進 佐賀大学, 農学部, 助教授 (90140954)
亀井 勇統 佐賀大学, 海浜台地生物生産研究センター, 助教授 (50192547)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | マレーシア北部 / 環境調和型農業 / 生物的雑草防除 / 生産環境モニタリング / 水生植物 / 水産バイオマス資源 / 流通情報解析 / キチン・キトサン |
研究概要 |
平成10〜12年の3年間にわたり佐賀大学より研究代表者および6人の研究分担者がペナン市を訪問し、マレーシア国北部における環境調和型生物生産の現状について実態調査や試料収集を実施した。さらにペナン科学大学より数人の研究者を招聘し、佐賀大学において特別セミナーや講演会を開催すると共に、数多くの共同研究を構築した。この研究課題で3年間に得られた研究成果の概要は次の通りである。 1.マレーシア北部の植物生産における雑草の被害診断とそれらに罹病する病原性微生物の収集を行い、その特徴を明らかにした。 2.マレーシア北部に導入可能な生物生産、流通のシステムについて考察し、日本とマレーシアの地域農業の生産、流通と政策の比較を行い、その問題点を明らかにした。 3.マレーシア北部における植物病害の実態調査を行い、病原菌の同定、病害診断を実施し、作物病害の総合的制御の開発を行った。 4.マレーシア北部の生産環境に及ぼす諸要因を測定し、環境測定データのコンピュータによる解析ソフトの構築を確立し、その問題点を明らかにした。 5.キトサンの機能性特性と植物病原性真菌に対する抗菌性を明らかにし、キトサンを施肥することにより、農薬の利用を軽減することが可能となり、環境に優しい環境調和型生物生産技術の道を開いた。 6.マリンバイオマス資源の一つである海藻より各種生理活性物質を単離し、その構造と作用を明かにし、今後の日本とマレーシア両国間の海藻資源の利用に関する共同研究の必要性を認識しあった。 平成11年12月には、上述の成果を公表するために「マリンバイオテクノロジーと環境調和型作物生産に関する新技術」の課題で国際シンポジウムを唐津市において開催した。
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