研究概要 |
本研究の目的は、グダニスク医科系大学との共同研究により、フリーラジカル(FR)で惹起されるアポトーシス(AP)の分子機序の解明である。研究実績の概要:1.共同研究に関する情報交換:グダニスク医科系大学において「Role of structural changes of mitochondria in apoptosis」と題して若林が招待講演(1999,10.26);グダニスクで開催された第5回生物学・医学・スポーツ・栄養学に関する国際学会において「Role of mitochondria in free radicai-induced apoptotic process of the cell」と題して若林が招待講演(1999,10.24),「Slippage of DNA synthesis:A possible mechanism of the trinucleotide expasion in genetic diseases and the telomere extenuation without telomerase」と題して吉田が講演(1999,10.24) 2.研究成果:1)培養細胞系を用いて、FRにより形成されるミトコンドリアの巨大化及びAPのCoQ_<10>による阻止に成功 2)グダニスク医科系大学Wozniak教授が共同研究を目的として来日(2000,2.9-3.5)。同教授の研究室で開発した6種のTEMPO誘導体を用い、FRスカベンジャー効果を検討。これ迄ミトコンドリア巨大化阻止に用いてきた4-OH-TEMPOと比べ、4-octanoyl-TEMPO及び4-lauroyl-TEMPOが10μMというはるかに低濃度でスカベンジャー効果がみられ、FRが関与する諸患者への臨床応用への道が大きく開けた。
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